アクセス解析

2007.12.22

広告の目立たない無料アクセス解析

本館 で使っているアクセス解析サービスをinfoseekのものからAccessAnalyzer.comのものに変更した。

実は年間3,150円の利用料を支払うほどアクセス解析データへの興味が持てなくなり、今年の8月にinfoseekの解析の利用を取りやめていた。今後も強い興味は持てそうにない。しかし、無料コースに切り替えるとかなり目立つ広告バナーが表示される(サンプルページ)。これには抵抗を感じるので、もうアクセス解析はやめようかと思いかけていた。

でも何を隠そう「アクセス解析」は私のサイトの主要コンテンツの一つだ。Googleで アクセス解析 個人情報 または アクセスログ で検索すると私のページがトップか2番目に出てくる。今でも人力検索系のサイトからよくリンクされる。個人ページを開いたばかりの頃に好奇心のおもむくまま調べて書いたことが、思いがけず利用され続けている。

広告の目立たない無料アクセス解析サービスって無いんだろうか。それほど真剣に探したわけではないが、このほど、よく訪問するサイトにAccessAnalyzer.comのバナーがあるのを発見した。かなり見つけにくい。何十回と訪問して初めて気づいた。解析内容はinfoseekと同程度に詳細。

これで行こう。と決めてさっそく設置。本館の 表紙 のバナーは、設置した本人ですらどこにあるやらわからなかった。他の画像やバナーが全然無いシンプルなページなのに。視力に自信のある人は探してみてください。見つけてクリックすればAccessAnalyzer.comのサイトへ行けます。(用のない人には何のメリットもありませんが・・・)

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2006.08.05

アクセス解析は、していませんでした

 このブログを始めた直後から「アクセス解析は、しません」を標榜してきた。閲覧者のIPアドレスを記録する解析が個人的に好きでないからだ。

 しかし、8月2日からこのブログ(ココログベーシック)にアクセス解析機能が付いた。ココログからのメールマガジンで知った。

 「ベーシック」にもアクセス解析機能が付加されることは数ヶ月前から告知されていたが、私はさほど気にかけていなかった。これまでもココログの上位仕様にはアクセス解析機能が付いていた。それを試用してIPアドレスを取らない解析であることを確認していたからだ。(ココログのアクセス解析は訪問者にとことんやさしい

 ところが新サービスの内容を見て驚いた。IPアドレスをきっちり取るだけでない。クッキーを利用して訪問者にIDを付け、移動履歴が一目でわかるようになっている。何月何日何時にアクセスしたか、最初にどこのリンク元からやってきたか、どんな順序でページを移動したか、それぞれのページを何分何秒間読んでいたか。
 しかも「○ページ以上移動した履歴」で検索でき、特に熱心に読んだ閲覧者を簡単に見つけられる。(ただし移動履歴の保存期間は7日間。)

 さらに、IDを名前に置き換えて表示することもできる。名前がわかっている相手(コメントやトラックバックを受信したことがあればIPアドレスがわかる)の訪問を見つけやすくなる。

 ソーシャルネットワークや楽天ブログには「足あと」機能があり、誰が訪問したか書き手にわかることが快感をもたらして「中毒者」まで生み出すらしい。ココログも遅まきながらこのメカニズムを利用する姿勢に転じたということか。

 しかし、ソーシャルネットワークや楽天ブログのようにログインして足跡を残す仕組みのところは、むしろ訪問者が意識して足跡をつけに行くわけだ。参加者はみな平等に、互いがどんな足跡を残しているか知ることができる。それに対してIPアドレスによる解析は、知らない間に行動を把握される読者が発生する。
 ここまで個人の閲覧履歴を把握できるアクセス解析が必要なのだろうか。ココログ開始当初のようなアクセス解析拒否感論議が再燃しないか。

 ともかく、これからは「アクセス解析はしません」と標榜できない。苦しいながら「アクセス解析はしていませんでした」と題したこの記事を作成して自分の立場を表明する。実のところ個別の訪問者を意識するほど暇ではないが、やろうと思えば上記のような情報が取れるようになったということを書いておく。

ココログのアクセス解析の仕様

 新アクセス解析活用術(ココログ通信第9回)
 ココログサポート:使い方ガイド:アクセス解析

8月2日からの新サービスへのユーザーの反応

 検索と 新アクセス解析導入について(ココログスタッフルーム) へのトラックバックから反応を見てみた。意外な気もするが、すべて好意的な評価。私のような感想は一つもない。

 ココログベーシックにもアクセス解析!(Speak Low)

 アクセス解析(転べ!世渡り下手の会社員)

 アクセス解析が始まった。(安住紳一郎が好き)

 アクセス解析(チ イ の H a p p y 生 活)

 ココログのアクセス解析がバージョンアップ……していた(大阪てきとー日記)

 アクセス解析が新しくなりました。(manabiBlog)

 ココログベーシックでアクセス解析が標準装備になった。(「ありしあ」の「あ」)

 アクセス解析きた。(Unknown Underground)

 新アクセス解析は大幅機能アップ(グワンチェ@ココログ)

 ココログアクセス解析リニューアル(まきえもんが斬る)

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2004.03.28

アクセス解析の話はまだまだ続く・・・

 アクセス解析について私が今の時点で書ける技術的な情報はほぼ書き尽くしたので、本館にまとめのページ アクセスログと個人情報:続編 を作りました。
 この先また書きたいことがでてくるかもとは思いますが、このへんで私の感想をひとこと述べておきます。
 もともと個人サイト開設の目的や方向性は人によってさまざまで、アクセス解析というのは是非を論じるような性質のものではありません。でも、「アクセス解析はイヤだなと感じる人がいる」ことを話題にするだけでも、実際に解析してるウェブマスターはちょっとピクッとしてしまうものかもしれません。
 こういうことが話題になることで、解析を使っているサイトにどんな不利益があるでしょうか。考えられるのは、
1.掲示板での書き込みやウェブマスターへのメール(blogではコメントやトラックバック)が少し減るかもしれない。
2.書き込み等をする人によるアクセス数が少し減るかもしれない。
 だと思います。書き込みもメール送信もしない人にとっては、自分の閲覧行動が把握されても、別にどうってことないでしょう。(ただし、職場からのアクセスを除く。)
 個人的には、アクセス解析をしているサイトに特に悪い印象は持ちませんし、実際私も本館ではアクセス解析をしています。ただ、アクセス解析に対する姿勢には、ウェブマスターの個性が表れて面白いなと思います。それから、解析結果で検索語ランキングなどの話題は全然かまわないのですが、特定のIPからのアクセスや個人の閲覧行動に着目した話をしているサイトを見かけると、このサイトを訪問するのはイヤだなと思います。

 アクセス解析に関して、よそでも話題になっていたので御紹介します。

「はてな」でのアクセス解析に関する質問
 心理学にまつわる活動日記 のかつやさんに教えていただきました。

アクセス解析をしてるHPを不愉快に感じてる皆さんに質問です。アクセスログを取ってるサイトって不快に感じますか? 今、アクセス解析を止めようかどうか悩んでいます。不快だと感じる人は、その理由を出来るだけ詳しく教えて頂けないでしょうか?

という質問です。回答には私も書いてきたような理由が並んでいます。話の流れは「気にする人はそれほど多くない」「IPアドレスを取らないオープン解析なら気にならない」といった読者寄りの答えと、「サーバーログやSSIの使える環境でサイトを開設して、こっそりログを取ればよい」といった管理者寄りの答えに分かれています。
 私は「こっそりログが取れる環境」のサイトについては全部ログが取られているものと考えて行動しています。ココログもそうですが、初心者向けホームページ開設サービスでは、たいてい「こっそりログ」は不可能です。そういうサイトのほうが私には安心感があります。

掲示板「日々是好日」
 Kappa.web さんの掲示板。アクセス解析(3/18付け)ありがとう~♪ (3/26付け) のスレッドでアクセス解析の話題が。
 ウェブマスターどうし、とても仲のいい雰囲気で気づかい合いながら話が進んでおり、みなさん真面目で、好感を持ちました。

あたしがアクセス解析し始めたんはサイト設立当初からやなくて途中から。目的は上に述べた事と、メインは大事なお知らせをサイトの常連さんがもれなく目を通してくれたかどうかを見るため。それ見ながらどこをどう修正すればより目立って全員の目に届くかを判断出来るからね。

という話には引きましたけど・・・私が「常連さん」だったら、あまりいい気はしません。でも、こういう話までできる人間関係というのは、すばらしいと思います。

ココログにおいての匿名メールアドレス
 あそびをせんとやうまれけむ より。言わずと知れたWEB快適活用フォーラムのシスオペTigerさんの人気blog。

逆に云えば、メールアドレスとかそういったものを乗り越えて、私とコミュニケーションしたいという人とは真摯にお付き合いしないといけないと思っています。

これには、ぐっと来ました。こういうことをさらりと書けるかたとは、IPアドレスどうこうなんて話は忘却の彼方へ去って、お付き合いしたくなります。・・・と思う人は多いんですねぇ。まあ、熱愛コメントが鈴なりで。一ヶ月以上も前の記事ですが、私も負けずに、今ごろトラックバック。
 Tigerさんファンのかたは、フォーラム&サークル 突撃インタビュー その1 でたっぷりお姿を拝見できます。

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2004.03.27

アクセス解析のログで目立ちたくないならクッキー削除を

 ひさしぶりに生ログを見て感じた。リピーターの中でクッキーをずっと削除していない訪問者は目立つ。だって「訪問回数***回」とカウントされていくから。目立ちたくない人は、ときどきクッキーを削除したほうがいいと思う。逆に、サイトの管理者に自分がアクセスしていることをアピールしたい場合は、クッキーを削除したらもったいない。お店のポイントカードのようなものだから。

 なお、クッキーはアクセス解析以外の目的でも使われている。今までまったく削除したことがない人は、削除することによって急にパスワードの入力を求められるようになったりして、戸惑う可能性がある。ただ、これは本来自分で憶えておくべきなのにクッキーが替わってくれていたもの。むしろ日頃からあまり頼り切らないほうが、例えばコンピュータに異常が起こってインストールしなおすような場合にも困らないと思う。

追記:続編あり  アクセス解析の話はまだまだ続く・・・

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Yahoo!BBのIPアドレスはほとんど固定か

 前の記事 で「IPアドレスやドメイン名から地域とプロバイダ名がわかるから、かなり確実に個人も特定できる」と書いた。
 でも、そこそこアクセスがあるサイトであれば、「東京都のOCN」や「大阪府のYahoo!BB」といった閲覧者は必ず複数になるだろう。また、地域性の強いサイトでは、同じ地域の閲覧者が多数になるはずだ。
 接続のたびに完全にIPアドレスが変わるのなら、そういう多数派グループ内での個人の識別は不可能なはずだ。しかし、「Yahoo!BBのアドレスはほぼ固定」という話を見かけることがある。実際、私はYahoo!BBを使っているが、モデムをリセットしてもIPアドレスはほとんど変わらない。数ヶ月に1回か、時には数週間に1回、ふっと変わることがあるものの、末尾の3桁が変わるだけで、他の部分は変わらない。
 いったい、Yahoo!BBのIPアドレスがほとんど固定というのは本当なのか。前々から確かめたいと思っていたのだが、このほど本館ページの生ログで調べてみた。

調査方法
 私が利用しているインフォシークのアクセス解析サービスでは、一か月分の生ログが保存される。そして、クッキーデータを利用すると、特定の閲覧者について、今回のアクセス情報、前回のアクセス情報、その前の・・・と一か月分さかのぼることができる。
 このようにして、接続ごとにどのようにIPアドレス(またはドメイン名)が変わっているか調べてみた。クッキーをOFFにしていない訪問者の中から、新しい順にYahoo!BBを10サンプル、そして比較のためにOCNを10サンプル選んだ。
 インフォシークの解析はドメイン名が優先して出力されるので、比較したのはドメイン名のほう。(ドメイン名とIPアドレスは1対1に対応しており、どちらかがわかればもう一方も調べられる。)
 本館にアクセスしてくださっているYahoo!BBとOCN利用の皆さん、どうもすみません。選んだ20例は、当然私にはどこのどなたかわかりません。以下のデータが何かの参考になれば幸いです。

結果と考察
 Yahoo!BBからの接続は、10例中9例がまったくドメイン名の変更がなかった。一ヶ月の生ログの中での最初のアクセスと最後のアクセスの間隔は2日から30日、平均14.3日。同じクッキーでの反復訪問について途中経過を見ても、一時的にドメイン名が変わったものさえなく、ずっと同じだった。
 ドメイン名が変わった1例のサンプルは、1回目のアクセスと2回目のアクセスの間隔が12日間だった。Yahoo!BBのドメイン名に入っている12桁の数字はそのままIPアドレスだが、変化したのは下3桁だけだった。
 この結果は、私の日頃の認識「IPが変わるのは数ヶ月に一度、その場合も下3桁しか変わらない」と一致している。

 でも、ここでYahoo!BB側だけに原因があるとは言えない事情がある。
 それは、IPアドレスが変わらないアクセスは、モデムが24時間オンラインになっている可能性もあるからだ。
 IPアドレスが変わらなかった9例の中に、期間中ずっとモデムがONになっていたものがあるかもしれない。

 そこで、OCNとの比較が必要になる。
 OCNからの接続は、10例中5例がまったくドメイン名の変更がなかった。最初と最後のアクセスの間隔は15から29日、平均20.2日。一時的なドメイン変更もなかった。
 一方、変更があった5例のうち3例は、1日、7日、16日の間隔での再訪で、いずれもドメイン名の中に含まれる数字の部分が変わっていた。
 残りの2例は、しばらく同じドメイン名が続いて、途中で変わったもの。

まとめ
 10サンプルを観察した結果、ドメイン名が変わったものの数は、Yahoo!BBが1例、OCNが5例。Yahoo!BBを使う人もOCNを使う人も、モデムを24時間ONにする割合は同程度と仮定すると、OCNとの比較で、Yahoo!BBのドメイン名(IPアドレス)が変わる頻度は低そうだと考えられる。(OCNでIPが変わらなかった5例の中で何例が常時接続なのか?OCNではモデムをリセットすれば必ずIPが変わるのか?についても興味はあるが、まったく謎だ。)
 もちろん、たった10例ずつで厳密なことは言えない。Yahoo!BBのIPアドレスは本当に変わりにくいのか。「私の場合は」という1例だけの報告でもいい。情報をお持ちのかたは、教えていただければ嬉しい。
 自分の接続情報は下記のサイトで簡単にチェックできる。REMOTE_ADDRがIPアドレス、REMOTE_HOSTがドメイン名。

 Environment Variables Checker
 麻弥さんのサイトの環境変数表示 Ver 1.0.5

追記:続編あり  アクセス解析のログで目立ちたくないならクッキー削除を

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IPとドメインからどの程度個人を特定できるか

 アクセス解析に拒否感を持つ人がいる理由として、「自分の閲覧行動を把握されるのが何となくイヤ」というのがあると思う。これに対して、「個人向けインターネット接続サービスを使ってアクセスする場合、借り物のIPアドレスが割り当てられるだけで、接続のたびにアドレスは変わるのだから、気にする必要はない」という反論がある。
 しかし実際には、「アクセス解析=個人が特定できる」という前提での議論が多い。アクセス解析を利用したことがない人には、「なぜ?」と不思議かもしれない。
 一つには、クッキーというものがある。多くのアクセス解析サービスは、この技術を使って閲覧者のコンピュータに勝手にID番号を付けて管理する。接続環境がどんなに変わろうと、「前にも訪問したあの人」ということが確実に識別される。
 それからJavaスクリプトがONであれば、ブラウザやOSの情報が取得される解析が多いから、それも手がかりになる。

 では、クッキーをブロックまたは削除し、JavaスクリプトをOFFにすればどうか。それでも、画像読み込みを併用するアクセス解析では、IPアドレス、ドメイン名が取得される。ドメイン名からプロバイダ名がわかるし、地域が推定できる場合も多い。
 ぱっと見に地域がわからないドメイン名でも、IPアドレス検索(Ver.3.00)(サイバーエリアリサーチ)のようなサービスを利用すれば地域名を検索できる。プロバイダ名と地域名さえわかれば、「サイトのアクセス数」「プロバイダの利用者数」「閲覧者がいる地域の人口」の3条件によって不確定要素はあるものの、マイナーなサイトでは個人が特定できる場合が多いと考えられる。
 さらに、次の記事 で述べるとおり、利用者が多いと考えられるYahoo!BBのIPアドレス・ドメイン名はほとんど固定のようだ。

 上記のような条件を考え合わせれば、よほどアクセス数の多いサイトでない限り、IPアドレスまたはドメイン名から、かなり確実に個人を特定できると考えてもよいと思う。

 ただし、「前に来たあの人と今日のこの人は同じ人」とわかるというだけ。IPアドレスがネット上の人格と結びつくのは、掲示板やblogへの書き込み・メール等でIPアドレスとセットになって流れる場合だけだ。やたらと気にする必要はなく、そういう情報が渡っていく範囲内でのみ、(気にする人は)気にすればいい。

追記:続編あり  Yahoo!BBのIPアドレスはほとんど固定か

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2004.03.22

ココログのアクセス解析は訪問者にとことんやさしい

 ココログのアクセス解析を2日間たらず使ってみて、すっかり感心してしまった。この解析なら、拒否感や嫌悪感を持つ人は、まずいないと思う。私は 「訪問者にやさしいアクセス解析」 で、@Niftyのようなプロバイダこそ、初心者も安心して入って来れるシステムを提供してほしいと書いた。しかし、ここまで控えめな解析になるとは、思ってもいなかった。

アクセス解析していることを見分けられる
 まず、ココログのアクセス解析を利用している場合、訪問者がそのことを見分けられるのかどうか。答えは、見分けられる。アクセス解析サービスが付くのは「プラス」と「プロ」で、両方とも外見はスタンダード版と何も違わない。(デザインの自由度は高いから、「プラス」や「プロ」でしか作れないデザインを使っていれば見分けられる。)でも、Javaスクリプトが使われているため、ソースを見れば簡単に見分けられる。ソースを表示して「src=」の文字列を検索したとき、http://stat.cocolog-nifty.com/app/というURLへ読みに行っている部分が解析用スクリプトらしい。

個別の訪問者情報はわからない
 でも、このアクセス解析は、付いているかどうかを見分ける必要などないと思う。というのは、取られて気になるような訪問者情報をblogオーナーに提供することがないからだ。
 解析画面は「時間別」「記事ごとランキング」「リンク元ランキング」の3とおりだけ。これらについて、今日・昨日・今週・先週というまとまりでアクセス数(ランキングは%で表示)を知ることができる。完全に統計情報だけで、生ログは提供されない。訪問者のIPアドレスまたはドメイン名は、統計情報すらない。(解析画面等:はじめてみよう4
 IPアドレスに次いで個人の特定に結びつきそうな「ブラウザ情報」と「OS情報も」もない。珍しいブラウザやOSを使っている訪問者がいたとしても、ココログのアクセス解析では把握されない。
 そして念が入っていることには、「リンク元ランキング」は3件以上アクセスがあったリンク元だけが統計情報として表示される。1件または2件の場合は表示されない。ということは、「誤爆」が起こった場合もblogオーナーにはわからないということだ。
 トータルアクセスのみのカウントで、ユニークアクセス(重複したIPからのアクセスを除くもの)はカウントされない。当然クッキーも使用していない。何日ぶりとか何回目の訪問かなんてことは全く記録されない。
 唯一、個人の特定に結びつきそうなのは、自分のblog内のリンクリストからたどって1週間に3回以上アクセスした場合だけ。でも、訪問時刻までわかるわけではないから、ちっとも生々しくない。この程度に把握されることすら嫌な人は、blog内のリストからでなく「お気に入り」からアクセスしたらいいし。

やっぱり私はアクセス解析しません
 そういうわけで、現時点のココログのアクセス解析の内容で、気になって訪問をためらうようなシーンは私には思い浮かばない。アクセス解析に関する議論があったことに@Niftyが配慮したのか、はたまたデータ容量の制約でこうなったのか、どちらかわからないが、よくできた解析だと思う。
 ただ、私はやっぱりアクセス解析はしない。グレードアップには追加の利用料がかかるし、それに、私のblogにはアクセス解析は必要ないと思うから。
 2日間試しただけでも、blogというのはあちこちから気軽にリンクされるものだとわかった。どんな風にリンクされているかは、リンク元を訪問してみなければわからない。ココログのアクセス解析は個別のURLがざーっと並ぶだけで、例えば自分のblog内のURLをグループ化してまとめるような機能がなく、新しいリンク元をチェックするのはたいへんそうだ。(2004/7/27 追記 この点は、その後改良されているようです。)このblogは本館と違ってあまり目的意識もなくやっており、そんな手間をかけてチェックする気にならない。
 ココログがメインのサイトという人で、訪問者の抵抗感を招かないようリンク元を知りたい人にはおすすめだと思う。blogでのアクセス解析とセキュリティ に書いたように、リンク元さえわかれば、IPアドレスなんか知らなくてもココログのセキュリティは守れると思う。

 スタッフルームの ココログプラス/ココログプロ にトラックバックしています。

追記:続編あり IPとドメインからどの程度個人を特定できるか

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2004.03.18

3月20・21日に臨時アクセス解析します

 ココログに高機能版(プラスとプロ)ができました。高機能版では、アクセス解析が利用できます。(詳しくは 新しいココログ、オープンしました! 参照。)
 私はこのblogでアクセス解析をしない方針ですが、単に「しない」と宣言するだけでなく、「していないことを検証可能な状態にする」ことも重視しています。(しない理由は アクセス解析は、しません、「検証可能」とはどんなことかは アクセス解析していないことを検証できない場合 に書いています。)

 そこで気になるのは、このほどココログで提供されたアクセス解析サービスは、使っているかいないか、閲覧者が簡単に見分けられるのかどうか?また、どんな情報を収集するのか?という点です。これらを確かめるため、今度の連休(3月20日と21日)に臨時にこのココログをプラスまたはプロに設定変更してみます。
 私がアクセス解析をしない主な理由は、職場からここにアクセスされた場合にもIPアドレスを取らないようにしたいからです。連休中ならば、職場からアクセスする人はあまりいないだろうと思います。その他さまざまな理由でアクセス解析が好きでない方は、どうぞ20・21日にはアクセスしないようにしてください。
 利用結果については、来週報告します。どうも既に使っているかたたちの話では、統計情報だけで、生ログやIPアドレスはわからないみたいですから、「嫌われるアクセス解析」ではなさそうな感じです。

 ところで余談ですが、アクセス解析していないことを検証できない場合 では徳保さんのHPから引用していて、それで何というか、ご縁ができてしまったみたいです。なぜ私が徳保さんのページを知っていたかというと、引用したページから私の アクセスログと個人情報 というページに以前からリンクされていたからです。私はウェブデザインにはあまり興味がなく(本館のデザインを見れば明らか)、徳保さんのページを詳しく読んでいませんでした。実は面白いかただったんですね。

追記:続編あり ココログのアクセス解析は訪問者にとことんやさしい

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2004.02.28

別サイトの閲覧歴がわかる場合(アクセス解析)

 いつか書こうと思いながら書けずにいたことが、もう一つある。訪問者が直前または別窓で訪問したページのURLがアクセスログに残る場合があるということ。俗に「誤爆」と言われる現象だ。こんなことを書いたら、本館に気軽にアクセスしてもらえなくなるのではないかと思いつつ・・・。

 アクセスログを見たことがない人のために説明すると、訪問者がリンクをたどってページからページへ移動した場合、移動先のアクセスログには移動元のURLが「リファ」として残る。訪問者がブラウザの「お気に入り」から来たり、URLを直接入力したりして来た場合は、リファは空白になる。つまり、リンクが張られていないページに関しては、訪問者が直前にアクセスしていたとしても、ログには残らない。

 ところが、インターネットエクスプローラーVer5では、直前のURLまたは別窓で開いているURLが時々ログに残ってしまうバグがあると言われる。
 私が本館でアクセス解析を行ってきた経験上では、そういう現象は確かにある。ただし、頻度としてはきわめて低い。千アクセスに1回よりは少なく、1万アクセスに1回よりは多いかなという感じ。数千アクセスに1回というところか。

 ブラウザ別の統計では、本館へのアクセスはインターネットエクスプローラーVer5を利用したものが2割程度ある。もし本当にIE5シリーズだけで起こる現象なら、IE5を使っている人に限れば頻度はもっと高いのかもしれない。
 「誤爆」を起こしたアクセスがIE5のものかどうかは、生ログを見ればわかる。でも私はリファの統計で「誤爆」を発見するだけで生ログまで見ないから、本当にIE5でだけこの現象が起こるのか知らない。
 生ログを見ない理由は、見たら接続元ドメイン(つまり会社名)までわかってしまうからだ。今まで「誤爆」で残っていたURLは、ほとんどが私のサイトと似た分野の公的機関等のサイトで、別に重大なプライバシーとは思えないのだが、それでも他人の閲覧場所がわかるのはイヤな気がする。

 そういうわけで、メールからIPアドレスがわかることも多いらしい と同様きっちりとしたデータのない話で恐縮だ。しかも、対処のしようもない。(自分が「誤爆」していないか確かめる方法がない。)閲覧したことを絶対知られたくないページを見た後は、いったんブラウザを閉じるようにするとか・・・かも。それから、起こる頻度は非常に低いということも再度強調しておく。

追記1:コメント欄でShinさんが書いておられるリンク先には、興味深い情報があります。

追記2:続編あり 3月20・21日に臨時アクセス解析します

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ブラウザ経由のメールでもIPアドレスがわかるか

 メールからIPアドレスがわかることも多いらしい の中で、「個人向け接続サービスを経由してメールを出しても、POPアクセスでなければIPはメールサーバーのものになるらしい」と書いた。この部分を訂正します。POPアクセスでなくても、自分のIPが入ってしまう場合がある。(入るのが一般的?)

HTMLメールは、IPアドレスを通知する (EarlGrey Tearoom)より

通常はメールのヘッダで送信元を特定できますが、HotmailやYahoo!などのウェブメールでは、ヘッダではわかりませんから

名寄せを利用したプライバシー侵害の手法:個人Webサイトからの追跡 (philosophical)より

ブラウザから送信するタイプのメイラでも端末の IP アドレスは大抵(独自)メッセージヘッダに記載されます。Hotmail も Yahoo も送信元 IP はわかります。

 いったいどっち?と思ったので、HotmailとYahooのメールアカウントを取って試してみた。私の場合、HotmailでもYahoo!でもIPアドレスはReceivedヘッダに入った
 @Niftyのホームページから送信するぶんには、@NiftyローカルのIPが入り、私自身のIPは入らない。しかしこれは、私の利用資格が「お手軽1コース」で、制限時間を超えたら追加課金されるような接続だからかもしれない。
 メールでIPアドレスを送信しているかどうかは、個別の接続環境ごとに確認しなければわからないということだろう。(当たり前すぎるけど念のため。確認は自分宛てにメールを送って行うが、@Niftyから@Niftyに送信してもダメ。別のドメインのアドレスへ送信する。)

追記:続編あり 別サイトの閲覧歴がわかる場合(アクセス解析)

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