大阪市の図書館事情に満足しています
大阪市立中央図書館で、予約した本がなかなか届かない事態になっているとのことです。
中央図書館窓口等委託事業者の交代に伴う業務の停滞について (大阪市立図書館)
私自身現時点で6冊を予約していますが、なかなか順番待ちの数字が減らないなと思っていたところです。
しかしこの機会に、私が日頃どれほど大阪市の図書館事情に満足しているかを書いておきたいと思います。
何より、蔵書がそろっている。理系の専門書もかなり所蔵されています。そして、ネットで予約すれば、早ければ2日で最寄りの図書館に届けられます。予約・借り出し共に上限は15冊。何かについて調べたい時、最大15冊まで、2日で関係の本を借り集められるということです。
地域の図書館では、本の詰まったコンテナをいっぱい積んで届ける小型のバンを見かけます。中央図書館だけでなく24の図書館全部の蔵書を相互に融通して運搬しています。
こんなサービスが無料とは信じられない、ありがたいと、ずっと思ってきました。
私は東京で4年間勤務し、その時には千代田区立図書館を利用していましたが、蔵書には全く不満足でした。千代田区の人口が比較的少ないからかもしれません。東京都立図書館やその他の図書館からの取り寄せサービスもありましたが、ネットで検索して申し込めるような手軽なものではなく、一度も利用しませんでした。
現在大阪市立図書館で予約対応が滞っているのは委託事業者が交代したからだそうです。これまでの事業者が優秀すぎたかもしれません。本当に、あり得ないほど素晴らしいサービスでした。
この先、予算配分が増やされて改善されるか、予算はそのままで予約本が届くまでの日数が長くなるか、どこかで落ち着くことと思います。個人的には予算が増額されて利便性が維持された方がうれしいですが、日数が長くなったとしてもやむを得ないと思います。比較できる図書館事情は千代田区だけですが、たとえ本が届く日数が伸びても、大阪市の方が私にとってはありがたいです。持続可能な形で続いてほしいです。
さらに、大阪市立図書館だけでない、関西在住の大きなメリットについても書いておきます。国立国会図書館関西館です。東京本館にしかない図書ももちろん多いですが、一定の年数が経った紙媒体は関西館で保存されます。ですから、電子化されていない古い文献を複写したい場合、本館ではページ数を指定して依頼するしかありませんが、関西館では借り出して内容を確認したうえで複写できます。
広くて静謐な館内もまた世俗離れした空間で、ここで膨大な雑誌の最新号からバックナンバーまで読んでいると一日過ごせます。PDF配信になってしまった「ぶんせき」も冊子で配架されています。
そういうわけで、大阪市立図書館と国会図書館関西館の両方にアクセス可能な人は、日本で最高クラスの恵まれた情報環境にいると私は思っています。
冒頭の画像は2023年12月に撮影した国会図書館関西館です。雑木林のようなしつらえの中庭がとても美しいのですが、館内はいっさい撮影禁止なので写真がありません。






























今日は 

Recent Comments