日記・コラム・つぶやき

2017.06.29

麦ごはんに変えた理由

Mugirice_2
少し前からごはんに必ず大麦を入れて炊くようになりました。

メディアで大麦(特にもち麦)の健康効果をよく聞きますが、私は「○○は体に良い」という話をいっさい信じたことがありません。
一つ(または少数)の種類の食品だけにそんな万能な効果があるとは思えないからです。

しかし先日、大麦普及の大御所の方とお話しする機会があり、簡単に白米に混ぜて炊ける「米粒麦」というものがあることを知りました。スーパーで手ごろな値段で売られているので買ってきて、白米に3割ほど混ぜて炊いてみました。

おいしいです。私はもともと麦ごはんが好きです。
そしてハッ気がつきました。

「白米は体に良いという話は全く聞いたことがないのに、私は疑いもなく毎日食べ続けてきた!?」

そうなのでした。知らず知らずのうちに「○○を食べ続ける」という生活をしていました。物ごころもつかない幼いころから。

とはいえ、白米って手軽ですよね。どこでも手に入るし、専用の炊飯器があって自動的に炊き上がるし、価格も安いとは言えませんが高いというほどでもない、特売も多い、外食で出されるのもほぼ白飯。白米を食べる習慣を変えるとなると手間や費用がかかりそうです。

しかし「米粒麦」は白米とほどよく混ざり合って手間なくおいしく炊くことができます。これは商品名ではなく、大麦の粒を半分に切断して作られる製品全般のことです。
それから人気の「もち麦」は価格が高めですが、もち麦でない麦(うるち麦)でも効果はあるそうです。

価格は高くない、手間はかからない、味も(私は)好き、それなら「白米を食べ続ける」から「白米と大麦を食べ続ける」に変えるほうが合理的かも?

つまり「白米だけを食べ続ける理由が無いことに気づいた」、それが私が麦ごはんに変えた理由です。

2017/6/30 追記
「大麦普及の大御所」とは、大麦食品推進協議会の会長で大妻女子大学名誉教授の池上幸江さんです。
池上さんは1963年から3年間、国立衛生試験所大阪支所で勤務しておられた大先輩です。先日、支所の最後のOB会でお会いしました。
ご了解を得てお名前を書かせていただきました。

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2016.07.15

大阪へ転勤

昨年 名古屋へ転勤 のお知らせをしたところですが、今月からまた大阪勤務になりました。
名古屋勤務は予想外に短かったため、あまり街の詳細を知ることなく離れてしまったのが少し残念です。

住んでいた場所は千種区でした。道路が広くて街路樹などよく整備されており、毎朝気持ちよくスロージョギングをしました。大きな公園があって、ある朝、きれいな虹を見ることができました。

Rainbow

虹はどこでも見えるもののようにも思えますが、広い場所が身近にあることで、これまで見たことのない細部まで観察できました。
二重の虹の間には「アレキサンダーの暗帯」という暗い部分があります。自分の目ではっきりと見たのはこれが初めてでした。

大阪ではめったに積もらない雪。

Yuki

こういう感じで雪雲が日本海側から流れてきて雪を降らせるらしい。高い山がないので愛知県や三重県は太平洋側なのに雪が多いようです。

Kumo

名古屋城の桜もきれいでした。個人の住宅も四季折々の花がよく手入れされていて楽しめました。

Sakura

あまりあちこち行けませんでしたが、信長生誕の地の候補の一つ、勝幡城跡へ行きました。これは駅前の商業施設のフードコートで売られている「信長かぶと」というクレープです。そば生地でできているそうです。写真写りはいま一つのような気がしますが、実物は立体的で存在感があり、何より、おいしかったです。

Nobunaga

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2015.05.04

名古屋へ転勤

一年ぶりの更新です。
昨年は私の携わる分野で大きな社会問題が起こったため、その対応に追われました。現在は沈静化してきているようですが、まだ気は抜けません。

ところで、この4月から名古屋で勤務しています。
私は岐阜県出身なので名古屋は幼いころから憧れの大都会。親に連れて来てもらったのはテレビ塔と東山動物園くらいでしたが、この機会に色々なところへ行ってみようと思っています。

記憶の中のテレビ塔はもっと高くて鳩がたくさんいました。

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名古屋港ワイルドフラワーガーデン。春の花がたくさん咲いています。

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小川が流れる園内、心が落ち着きます。

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名古屋城にも行ってみたい。まだここまでしか近づいていません。

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2013.04.02

水銀で冥界への鏡を表現した映画

Birth04今日は 分析化学のページ 開設10周年の日です。

記念に何かふさわしいことを書きたいと一日考えましたが、何も浮かばなかったので、最近読んだ本から面白い動画を一つ。
ヒュー オールダシー=ウィリアムズ著「元素をめぐる美と驚き:周期表に秘められた物語」(早川書房、2012)で、ジャン・コクトーの映画「オルフェ」の一場面が紹介されています。
それは、0.5トンもの水銀を使って、この世と冥界を隔てる鏡を表現しているのだとか。

詩人オルフェが妻ユリディスを追って鏡をくぐり抜ける場面では、鏡そのものでありながら触れれば液体という水銀の特性が生かされているのだそうです。
1950年の映画(本には1945年と書かれている)、現代のようにCGなどない時代、水銀を使うとは!
それに、鏡のように大きな水銀の水面(水銀面?)に触れたらどうなるの?知りたい!

と思って検索しました。ありました。

1分41秒の動画です。ちょっとCMが入ります。
Orphée - La traversée du Miroir - Cocteau

なるほど。こんな感じですか。細かく波立って、モノクロながら、水とは違う固そうな質感がわかります。
オルフェは手袋をはめて鏡をくぐります。これは神秘的な雰囲気を高めていますが、実は俳優の健康に配慮して水銀に直接触れないようにするためだったそうです。
それから、鏡をくぐる直前と直後にカメラアングルが切り替わって錯覚を起こさせますが、実際の水銀の面はもちろん縦でなく水平だったのです。

フリー素材:リコー クリップアートファクトリー

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2012.08.18

(旧)和歌山薬用植物栽培試験場にお別れ

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私が勤務していたころ、国立医薬品食品衛生研究所のパンフレットやホームページには日本地図が掲載され、7つの所在地が示されていました。東京の本所、大阪支所、5つの薬用植物栽培試験場でした。

現在では大阪支所は廃止され、薬用植物栽培試験場は独立行政法人医薬基盤研究所に移管されています。
5場のうち伊豆試験場は、移管前の2002年に既に廃止されていました。そして和歌山試験場が今年の3月に閉鎖されました。今日、元場長の野口衛さんら(野口薬膳研究会)の主催で「和歌山試験場報恩会」が開催されましたので、久しぶりにこの地を訪れました。

報恩会の会場は、試験場近くの「ふれあいセンター藤井」。企画内容はノートルダム清心女子大学 大西孝司教授の講演「レーダーグラフ法を用いた薬膳の効能効果の実証について」と、薬膳カレーの昼食会でした。薬用植物と薬膳と郷土を愛する地元の方が集まられて、この試験場が地元の期待を受けてきたことを感じました。
地元の方から「むかし、各地でケシを植えてみて、一番よくはえたところに試験場ができたと聞いている」「戦争中はここで作られたアヘンが陸軍に納められていたそうだ」といった話が出ました。

簡単に和歌山試験場の歴史を紹介し、最後の写真を披露します。貴重な植物の移植はほぼ終わっていました。現在も管理はされていますが、それも9月いっぱいで終了するとのことでした。

1939年10月 大阪衛生試験所薬用植物栽培試験部の圃場として誕生
1956年4月 国立衛生試験所和歌山薬用植物栽培試験場に改名
1998年3月 最後の専任場長が退任
2005年4月 (独)医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター和歌山研究部に
        その後和歌山研究部は廃止され、筑波研究部圃場となる
2012年3月 閉鎖決定
(以上、報恩会資料より)

JR紀勢線 道成寺駅から徒歩5分ほどのところです。
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道路から見ると、かなり奥行きがあって、むこうに庁舎が見えます。
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庁舎の玄関
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元は分教場だった建物だそうです。かつて職員室や保健室だった部屋で薬用植物の研究が行われました。
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大きな井戸らしきものがあります。
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この棟は分教場の雰囲気がよく残っていますね。
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こちらも・・・
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デイゴが咲いていました。
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大阪支所にもデイゴがありました。もしかしたら株分けされた?
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植物には名称のプレートが添えられています。
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百葉箱も・・・
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この花、名前をきいたけれど忘れました。
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少しもの悲しい、花の終わりの桔梗
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参考リンク
国立医薬品食品衛生研究所 沿革
(独)医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター

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2011.09.23

秋分の日に

分析展が終わって秋らしくなってきました。小さな話題をいくつか。

 分析展の愛称
去年 「分析展」「科学機器展」合同展の名称募集 で書いたとおり愛称が決まる予定でしたから、今年は楽しみにチラシを手に取った方も多かったのでは。
残念ながら名称の決定は延期だそうです。当展示会の統一名称決定について(事務局NEWS) から、やはり今年は大変な年でやむをえないことと感じます。

 要旨集の配布終了
日中農薬残留分析交流会セミナー(2011)講演要旨集配布 でご紹介した冊子は、配布可能分が全部なくなったそうです。

 ワインと分析
最新ワイン分析機器、1万円なり…山梨大開発
山梨大学にはワイン科学研究センターという施設があるのですね。そこで、LEDの光の吸収率によって「色」「ポリフェノール含有量」「濁度」「果汁中の窒素化合物の量」「渋み成分の量」の5項目について、ほぼ正確なデータを得ることに成功したというニュースです。ソムリエの 堀野さん と本を書いて以来、ワインに親しみを感じています。

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2011.04.13

桜の通り抜けと分析化学

大阪・造幣局の桜の通り抜け、今年は4月14日(木)から20日(水)まで開催されます。
平日は午前10時、土日は午前9時から開始、終了時刻は毎日午後5時だそうです。ライトアップをやめて昼間だけの公開となりました。

Sakura
この写真は3年前の通り抜けで撮影しました。
鬱金(うこん)という名の桜です。花びらが淡い黄色で、ほどよく紅がさした姿が可憐です。

ソメイヨシノの花見は夜桜も良いものですけど、造幣局の通り抜けは八重桜。黄色の他にも緑色や白色など、微妙な色合いが楽しい珍しい品種がたくさんあります。例年仕事帰りに行くという方も、今年は明るい光の中でじっくり眺めてみてはいかがでしょう。

その通り抜けの起点となる天満橋駅の近くに、分析化学にちなむ場所が二つありますのでご紹介します。

ひとつは 日本分析化学専門学校 です。天満橋駅で降りて通り抜けの方向へ橋(天満橋)を渡るとすぐ左手にあります。

Gakko
これは去年撮った写真です。今でもあるかどうか知りませんが、道路に面した階段が周期表になっていました。

そして帰り道、少し足を伸ばせば旧大阪陸軍造兵廠(ぞうへいしょう)化学分析場があります。ここについては昨年紹介しました。(「化学分析場」という名の建物

Bunsekijo

化学分析場へ行かれる方は、川崎橋を渡ってください。
「川崎橋」という名はGoogleとYahooの地図には載っていません。造幣局が公開している 交通規制図 がわかりやすいです。
さらに、化学分析場も普通の地図には載っていません。下の写真でオレンジ色の★が化学分析場です。川崎橋を渡って京阪電車の線路の下をくぐり、京橋の上にかかる歩道橋を渡ります。その歩道橋の上からすぐに見つかるでしょう。

Map
化学分析場の南東には、製鉄所の遺物、巨大な「サラマンダー」が転がっています。(ネット情報なので真偽のほどは不確かですが。)これもまた味わいがあります。

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2010.10.01

ヒガンバナ動き出す

今年は猛暑のために開花が遅れたと言われてきたヒガンバナ、私の身近でもやっと伸びてきました。4日前に小指ほどの芽が一つ出てきたのを見つけました。ひとたび動き始めたら目を見張るばかりの速さです。本当に植物かと思うほどです。

写真に自信のない私のヒガンバナ画像はここまで。花盛りの画像は巷にあふれています。この場所での満開の様子(昨年)はアルバム「ヒガンバナ」でどうぞ。

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2010.09.20

電線の鳥たちが作った音楽

Gigazineのニュースで 五線譜のような電線に止まった鳥たちをそのまま奏でた音楽 を読みました。
ブラジル人のミュージシャンJarbas Agnelliさんが、5本の電線に止まった鳥たちの写真を楽譜に見立てて曲を作ったという話です。もとの記事は1年前のもののようです。
味わい深い1分25秒の動画と音楽。秋の気分になじみ、どなたにも楽しめると思います。ぜひ聴いてみてください。

Birds on the Wires (vimeo)

興味を持った方はこちらもどうぞ。Jarbas Agnelliさん自身が出演している動画です。約6分と長く、前半はポルトガル語(?)のスピーチなので意味がわかりませんが、後半は小編成の楽団による演奏です。音楽会気分をどうぞ。

Jarbas Agnelli. “Birds on the wires”, uma música a partir de uma foto (TEDx São Paulo)

鳥たちはもちろん音楽を作る気はなかったでしょうし、電線の数が5本で等間隔だったのも偶然ですが、私が好きなこの言葉を思い出しました。

測定・分析機器とはまさに、人間が自然の言葉を聞き、理解するためのメディアでもあるわけです。
堀場製作所コーポレート・コミュニケーション室+工作舎「『はかる』と『わかる』」より

最近 「安定同位体というメガネ―人と環境のつながりを診る」 を読んで、科学はまた一つ自然の言葉を聞くメディアを増やしたんだなと実感したところでもあります。

電線と鳥を楽譜に見立てることは、古今東西とりたてて新しい発想ではありません―という意味のことをJarbas Agnelliさんがvimeoの説明文で書いています。私には三好達治の詩の一節が思い浮かびます。

「あそこの電線にあれ燕がドレミハソラシドよ」
三好達治「燕」(「測量船」収録)より

自然にも音楽にも国境はないと改めて感じました。

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2010.08.02

ヒガンバナ待機中

去年の秋にヒガンバナが咲いていた場所で、8月になった今、大きな球根が見え隠れしています。

冬には青々と葉が茂り、春になると枯れてしまいました。光合成をしていた期間はたぶん5、6か月くらい。日差しの弱い時期ですが、たっぷり養分を貯えたようです。

私は高校生の頃まで山間部で育ったので、ヒガンバナはなじみのある花です。あちこちの田んぼの畦に咲いていました。

でも、「毒があるからさわるな」「持ち帰ったら家が火事になる」などと幼いころから言い聞かされ、近寄りがたい花でもありました。花の時期以外にどうなっているかなんて考えたこともありませんでした。

たまたま身近に見つけて観察したおかげで解けた謎があります。

きれいに草刈りされた畦でヒガンバナだけが刈られずに咲くことを不思議に思っていました。野生のユリやキキョウの花を大人たちが刈らずに楽しむのを知っていましたが、ヒガンバナも同じように大事にされているんだろうか? あまり好かれている花ではないようなのに。

実は草刈りの時期には葉がない!
単純ですがそういうことだったんですね。

昨年10月5日

今年2月14日

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