書籍・雑誌

2017.09.02

「elements~メンデレーエフの奇妙な棚~」のマンガ化

科学技術振興機構の動画サイト サイエンス チャンネル に、実写動画 elements~メンデレーエフの奇妙な棚 があります。
古い動画ですが何とも言えない味わいがあって引き込まれます。このブログでも9年前に紹介しました(紹介記事)。

今年の3月にこの動画のマンガ版が刊行されました。

「元素に恋して マンガで出会う不思議なelementsの世界」
千代田ラフト[原作]、若林文高[監修]、きたがわかよこ[漫画]
創元社
Elements

原作の動画が素晴らしく良いので、果たしてマンガで再現できるのかなと思いました。書店で立ち読みしましたが、あの骨董品店の薄暗さがない白っぽい紙面で、ちょっと買う気が起こりませんでした。
図書館で予約したら3か月でやっと順番が回ってきました。
通読したら、立ち読みした時より少し印象が改善しました。

原作は骨董品店の主人(中高年男性?)が声だけで出演します。そこになんとも言えずミステリアスな雰囲気があります。主人の顔はメンデレーエフに似ているのかも・・・と想像します。

でもマンガでは主人が顔出しで登場。面長でカイゼルひげ、チェックのスーツに山高帽というスタイル。メンデレーエフには似ていません。

プロットはほぼ原作と同じようです。主人が女子高生に元素のすごさをわかりやすく面白く解説。女子高生との愉快なかけあいも原作の雰囲気が出ています。
原作はとてもミステリアスなのですが、マンガでは毎回いつの間にか主人が消えるという設定によってミステリアスさを出しています。

収録されているのは全9話。
第1話は周期表について、第2話は錬金術について。
第3話以降は個別の元素で、取り上げられているのは酸素、金、窒素、アルミニウム、水素、炭素、銀。

マンガをきっかけに久しぶりに動画を見返しました。やはり味わいがあります。最近の技術水準と比べたら画像の質はボロボロと言っていいですが、表現方法が巧みです。

冒頭で挙げた記事で書いた私のおすすめベスト3は、
1 (7)遅れてきた怠け者~希ガス~
2 (17)あやかしの元素たち~ランタノイド~
3 (18)金属の王~鉄~ または (6)永遠の元素~金~ (甲乙つけがたい。)
です。

それから動画のオープニングのナレーションがまたミステリアスなのです。本館サイトの「ふとした言葉」でも一部を引用しましたが(アーカイブ)、マンガ版の扉には全文が掲載されています。これが一番うれしかったりします。以下に引用しておきます。

昔、ある男が奇妙な棚を作り、予言をした。
私はこの棚に「世界のもと」を並べた。
そして棚には空きを残そう。
やがて棚の全てが「世界のもと」で埋まる日が来る。
男は、この世界の姿を解き明かす者。
すなわち、化学をなりわいとする者だった。
男の予言どおり、棚には世界のもとが放り込まれていった。
この棚には、世界の全てがある。
この棚の全てを知れば、
世界の全てを手に入れることが出来る……かもしれない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2017.07.17

マニアックな元素本「元素をめぐる美と驚き」

640pxytterby_gruva_2769

文庫版の「元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで」(ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ著、安部恵子ら訳、早川書房)を読みました。

実は2012年刊行の単行本も読んでいましたが、最後までしっかり読む気になれず後半は斜め読みでした。
今年4月に文庫版が出て、上下巻に分かれているため電車の中などでも読むことができ、きちんと読み終わりました。

化学、特に元素の読みものが好きな方のために、どんな本か紹介します。

まず、初心者向けではありません。既にかなり元素に対する思い入れを持っている人向けだと思います。
その上、本当に楽しむためにはかなり欧米、特にヨーロッパの芸術や文学や歴史に関する予備知識が必要です。

著者は1959年ロンドン生まれのジャーナリスト。学生時代から元素の実物を集めることを趣味とし、芸術や文学や日用品がいかに元素と関わっているかを探求し、元素発見にちなむ各地へ旅をします。

絵画、銅像、彫刻、建築物、ドラマ、映画、詩、小説、果ては化粧に至るまで、元素がどのように活躍しているか述べられます。さらに、元素の命名に神話が使われていることなども。文化と化学を結びつけた膨大なエッセイ集になっています。

Amazonの宣伝文句には「古今東西の逸話を満載した科学ノンフィクション」とありますが、「古今」はあるものの「東西」はどうでしょう。ほぼヨーロッパです。著者が言うには、自然界にある元素のほとんどはヨーロッパで発見されたそうなので仕方ないかもしれませんが。ヨーロッパの文化の素養が無い私にとっては、興味を持続させながら読むのは骨が折れました。

そういうわけで、あまり元素マニアでない方には、まず「スプーンと元素周期表」をお勧めします。元素の面白さがストレートに来ます。このブログでも紹介を書きました(読み応えのある元素本「スプーンと元素周期表」)。これも文庫版が出ています。

が、しかし、「元素をめぐる美と驚き」の元素への思い入れには学びたいと思います。「私たちは元素との必然的な関わりを大事にし、楽しむべきだ」がこの本のメインテーマです。

「へぇ~」と思った内容を箇条書きにしてみます。

  • 炭素が経済の中心に余裕で居座っていられるのは、燃やすとあとかたもなく消え失せる唯一の固体燃料だから

  • メンデレーエフが最初に発表した周期表には、リスク分散のためにさまざまなレイアウトが含められていた。最終形に収まったのは何十年もあとのこと。

  • ジョゼフ・ライトが描いた「リンの発見」の絵。暗い部屋の中でフラスコの中のリンが輝いて神秘的。(参考リンク:3分でわかるジョセフ・ライト

  • アルゼンチンは元素にちなんで名づけられた唯一の国(銀を意味するラテン語argentumから)

  • 硫化カドミウム顔料には青色を除いた虹のほぼすべての色があり、この発見によってゴッホの時代の画家たちは、様々な色を突然使えるようになった。

  • スウェーデンの化学者が使った携帯型の道具「吹管」。分光器に取って代わられるまで使われた。鉱物を熱し、変化する炎の色から金属元素、蒸気の臭いから硫黄などの非金属、音から水の存在などがわかる。

一番印象に残ったのは、最終章、著者がスウェーデンの島にあるイッテルビー鉱山へ旅した話です。この鉱山はイットリウムの語源で、さらに他の6つの元素の発見につながった鉱物の産地です。歴史的な場所であるにもかかわらず今ではひっそりとしていることがうかがえました。
著者が誰もいない道を分け入って小さな鉱山跡にたどり着き、夢中で鉱物のかけらを拾い集める様子は、元素の発見をたどるようでワクワクしました。

冒頭に掲げたのはウィキメディア・コモンズで提供されているイッテルビー鉱山の写真です。

File:Ytterby gruva 2769.jpg
Description
Deutsch: Die Grube Ytterby auf der Insel Resarö in der schwedischen Gemeinde Vaxholm
Svenska: Ytterby gruva på Resarö
Sevärd.svg
Date May 2004
Author Svens Welt

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2013.07.26

分析屋さんの漫画「博士の白衣女子攻略論」

なんと化学分析試験室を舞台にした漫画が連載されていました。うかつにも知りませんでした。
香日ゆら「博士の白衣女子攻略論」(芳文社)
Photo

この漫画の存在に気づいたきっかけは、日刊SPA!「ニッチな世界の[あるある]大全【6】化学検査技師は膀胱炎になる人が多い!?」(2013.07.08)で紹介されていたからです。

ところが、既に 2012年11月11日の朝日新聞の読書欄に書評が掲載されていたようです。
「理系の生態 フツーの目線で」
朝日新聞を購読していますが、コミックのコーナーはちゃんと見ていなくて全く気づきませんでした。

現在出ている単行本は1巻だけです。さっそく購入して読んでみました。
感想は…
作風はほんわかしています。好感が持てます。分析試験室の「あるある」がたくさん載っています。

「そういう研究とか別にしてないけど」
「じゃあ何してるんですかっ!?」
「分析だけど」
「まあ区別つかないわよねぇ…」

という調子で、分析業務の日々が淡々と流れています。
概要は朝日新聞の書評で的確に紹介されていますので、そちらを参照してください。

「分析屋を描いた漫画」以外のお勧めポイントですが…
好感は持てるけど強く印象に残るような何かがあるわけでもない…これが正直な感想です。

しかし、私は作者自身に対して興味を持ちました。お名前は「こうひゆら」と読むそうです。
漫画からは試験室の特色がつかめません。何が検体なのかさえはっきりわかりません。
登場するアイテムは、JIS、滴定、酸、白金皿、比色管、走査型電子顕微鏡、アセチレンガス(ICPか?)、液体窒素、CaとCdの標準液…
環境系らしいことはわかります。微生物の試験室もあるようです。
ブログツイッター から、作者は青森県在住で、漫画を描く以前は食品・水質・温泉などの分析業務に携わっていた ということがかろうじてわかります。
やっぱり分析業務にたずさわる(たずさわった)人は真面目で慎重なのです。私のブログで何回も書いているテーマ(?)「分析屋は口が固い」、その実例がまた一人見つかったように感じています。

2013/11/19 追記
第2巻が発売されたので読みました。
よりディープで自然なエピソードが増えたと思います。
詰まったろ過の様子を見て丹沢さんが
「ろ紙交換したら駄目なんですか?」
と質問するシーンが。ずいぶん成長したものですね。
残念ながら2巻で完結です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.11.20

「実務に役立つ! 基本から学べる分析化学」

ずっと待っていた本が出版されました。いつもの書評よりマニアックにご紹介します。
Kihonkara_3
実務に役立つ! 基本から学べる分析化学
平井昭司 編著
ナツメ社 2012年11月29日 初版
A5判 248ページ
2,100円(税込)

上記リンク(出版社サイト)でサンプルページと総目次を読むことができます。

 「よくわかる最新分析化学の基本と仕組み」と同じスタイル
私は4年ほど前に「図解入門 よくわかる最新分析化学の基本と仕組み」(秀和システム、2009年)を執筆しました。「実務に役立つ! 基本から学べる分析化学」は、書籍スタイルが私の本とよく似ています。
二色刷り・横組で、各項目が見開き2ページずつにまとめられ、左ページが本文、右ページが図解。コンピュータ関連書が主力の出版社から刊行され、対象読者は入門者、語り口はですます調で柔らかめ。
このスタイルの本は幅広い分野のものが多数出版されていますが、分析化学では私の本(以下、「基本と仕組み」と略します)が初めてでした。
「基本と仕組み」は出版社が予想していた以上に売れ行きがよく、発売以来Amazonの分析化学ジャンルでずっと上位をキープしてきました。需要があることが判明したわけで、2冊目、3冊目が必ず発行されるに違いないと思っていました。それが冒頭に書いた「ずっと待っていた」の意味です。

 充実の内容・買いやすい価格
「実務に役立つ! 基本から学べる分析化学」(以下、「基本から学べる」と略します)を手にとってパラパラ眺めてすぐにわかるのは、内容の充実ぶりです。まず6ページ分のカラー口絵で、電子天秤、ろ過や溶解、原子吸光分析装置の化学炎、地震対策された分析機器など、本全体のイメージを写真で伝えています。
本文ページは、本文と図解に加えて、左端に「キーワード」と「メモ」が隙間なく書き込まれています。また、図解ページの下欄に「現場活用のポイント」という枠があり、実際に分析操作をする際の注意事項がリアルに書かれています。
本文と図解を通読した後、さらに勉強したければ左端だけを読んでいけば、1冊の本で2段階のレベルの学習ができそうです。
執筆陣はベテラン12名。図や写真も丹念に製作されています。これで2100円は、専門書としては破格と言って良いでしょう。

 レベルはやや高め
「基本から学べる」は用語の使い方などが厳密で、その分、レベルは高めだと思います。
例えば、「純物質系標準物質」の項目は次のような書き出しです。

「標準物質は、測定装置の校正、測定方法の評価または材料に値を付与することに用いるために1つ以上の特性値が十分に均ーで、適切に確定されている材料または物質といえます。」

すべての項目がここまで難しいわけではありませんが、入門者がすんなり読めないかもしれない部分が若干あります。
「pH」は「ピーエッチ」と読むことがJISで定められていますが、出てくるたびにふりがなが付けられています。「ペーハー」と読む人が今でも多い現状を改めようという意志を感じました。

「専門用語を避けずに密度の高い情報を伝える」と「かみ砕いた表現で少ない情報を伝える」はトレードオフの関係にありますが、どちらかというと前者の立場を重視した執筆姿勢だと思います。

 親しみやすさの工夫も
このようにちょっと固めではありますが、親しみやすい誌面の工夫も見られます。
「萌えキャラ」ではないですけど、白衣に防護ゴーグル・マスク・手袋着用の男性キャラクター1名が随所に登場します。
そんなバリバリ防護スタイルの男キャラで親しめるのか?と思われるかもしれません。しかし、このキャラクター、遠心分離のために自分で試験管を振り回して目を回したり、実験時の装備の図解ではアップになり、ネクタイをしめて(その他のイラストはTシャツ)シリアスな上目づかいでポーズを取ったり、なかなか味わいがあります。

 無機分析中心
化学分析で扱う対象物質は幅広いですが、「基本から学べる」が前提としているのは主に無機分析です。マトリックスとしては金属・土壌・水など。分析対象は重金属やヒ素・無機イオンに重点が置かれています。
私は食品や薬品を対象としてきましたので、バックグラウンドの違いをあちこちで感じました。例えば
「Si、Al、Fe、Ca、Na、K、Mg、C、Ti、Cl、Sなどの元素は、一般的に大気浮遊粒子中に存在しています」
と書かれていて、「そうなのか!」と思いました。これらの元素を測ったことがないので気にしたことがありませんでした。実験室環境から常に混入してくる物質としては、フタル酸エステル類が真っ先に思い浮かびます。
また、フローインジェクション分析では「使用した装置は十分に純水を流して洗浄」とありますが、有機化合物を扱うラボではイソプロパノールを先に考えるのではないでしょうか。

 幅広い分析の実務に役立つ
ただ、対象分野の違いを感じるのは前処理の章と分析機器の章だけで、分析データの取り扱い、分析の品質保証、安全・環境への配慮の章などは、化学分析全般に共通しています。「基本から学べる分析化学」は、幅広い分野の分析実務者に役立つでしょう。きわめてコストパフォーマンスに優れた一冊です。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2012.08.05

「固相抽出ガイドブック」

今日は「買うかどうか判断できる」を目標に書評を書きます。ご紹介する本は、つい先日出た「固相抽出ガイドブック」です。

Speguidebook

 買うのを迷う本の価格は?

金銭感覚は人によって違いますが、2,000円程度までの本なら、心を惹かれた時にパッと買えば?というのが私の立場です。他のものを少し我慢すれば工面できるお金だし、読んでみてハズレだったとしても、好奇心は解決されます。図書館で借りられるならそれもいいですね。

逆に10,000円を超える本は、個人で買うのは特殊な場合でしょう。そういう本は専門書であり、おそらく業務に関連しているはずですから、職場で買ってもらえるように努力して、無理なら諦める・・・というパターンが多いのではないでしょうか。

問題はこの中間の価格帯の本です。個人で買えないことはないけれど、迷ってしまいます。
しかも大きな書店が近くになくて、実物の立ち読みができず、ネット書店で買うしかないとなると、賭けのようなものです。
職場で購入を検討する立場の人にとっても、中身がわからなければやりにくいですね。
この書評では、そのような方たちのために判断の材料を書きます。

 本の概要

編・著者: ジーエルサイエンス固相抽出ガイドブック編集委員会
発行所:ジーエルサイエンス株式会社
発売所:まむかいブックスギャラリー
発売日: 2012/07/18
価格:6,300円
A5判 344ページ

何が新しいといって、アマゾンで入手できる本でタイトルに「固相」が入っているものが出るのはこれが初めてです。化学分析に携わる人なら、「固相」をキーワードに本を探した経験が一度や二度はあるのでは?勉強したいと思ってもまとまった本はなかなか無い、というのが固相抽出でした。
1986年発行の「固相抽出法ハンドブック」(K.C.Van Horne編集、久保博昭日本語版監修、加藤肇翻訳、ユニフレックス発行、4500円)という本がありますが、現在では入手困難です。

私は「固相」という言葉だけに反応して購入ボタンを即押ししました。

Spehandbook

 経験に基づくノウハウ、丁寧な作り

届いて通読した結果、本の内容は期待を裏切りませんでした。ユーザーが固相抽出のテキストに望むことはほとんど盛り込まれていると思います。

取り上げられている分野は、目次(発売所サイト) を見ればわかる通り、広範です。医薬品、食品、環境(水だけでなく土壌も)、バイオ、放射性核種の分析に対応。ターゲット物質は有機化合物だけでなく無機物質にもわたります。

分離剤は古典的なものから最新のものまで取り上げられ、化学構造、特性、分離メカニズム等が解説されています。具体的な分析例も豊富です。実務経験に基づくノウハウや留意点が書かれ、用語集・官能基別pKa参照データ等の資料も充実しています。

さらに、「第1部 固相抽出法の基礎」はフルカラーで、色のついた成分を分離する様子を写真で見せるなど、工夫と労力がこらされています。第2部以降も2色刷り、しかも紙質が良く、モノクロ写真の解像度も高いです。つまり、ハード面でも妥協のないスペックとなっています。

 制作に1年半

発行を知ってすぐ、たぶん当事者と思われた 前処理仕事人さん にメールでお話をうかがいました。本そのものに表れているとおり、並々ならぬ制作スタッフの努力によって編まれたようです。

実行委員会を立ち上げてから発行に至るまでに約1年半。途中で急きょ、放射性核種の章を追加せざるを得ない状況になり、全体の構成も結果的に2回ほど見なおしたとのことです。

 このへんはネガティブ評価

さて、書きにくいですがネガティブなことも率直に挙げなければ、購入を検討する人への情報提供として片手落ちです。

おそらく最初に誰でも気づくのは、取り上げられているのがジーエルサイエンス製品とエムポアディスク(住友スリーエム)ばかりだということです。
固相抽出になじみのない人のためにあえて書きますと、ジーエルサイエンスは長らく固相抽出製品を扱っていますが、自社製品は今のところ決してメジャーと言えませんし、歴史も浅いです。

しかし、だからといってこの本に書かれている内容が普遍性を持たないというわけではありません。固相抽出製品は、各社とも共通の名称(C18、SAX、PSA等)を付けていますから、この本で勉強したことは他社の製品にも役立ちます。また、他にどんな供給元があるかは、自分の分野で使われている分析法、学会発表、展示会、カタログ等で簡単に知ることができます。

むしろ、無理に一般化した表現で書かれているよりも、「ジーエルサイエンスの製品ではこうだ」という事実がはっきり述べられているほうが誠実で応用がきくとも考えられます。

それよりも私が思ったのは、「もしかしたらこういう本は無料で配布されるのでは?」ということです。期待できるかたは、買う前に、取引のある代理店等にきいてみるほうが良いかもしれません。

次に目についたのは、事例で採用されている分析機器がやや古いという点です。HPLCが多く、UPLCやLC-MS(/MS)は少ないです。ただ、分析機器の進歩は前処理を省略できる方向へと進みますので、HPLCで可ならUPLCやLC-MS(/MS)にもほぼ可でしょう。

その他、欲を言えば代表的なつまずきポイントについてQ&Aがほしいと思いました。また、冒頭に挙げた1986年刊「固相抽出法ハンドブック」の記述がベースになっていると思われるところがあるので、参考文献として記すべきではないかと思いました。(どこかにあるのかもしれませんが、私には見つけられませんでした。)

 固相抽出ユーザーなら一度は手に取るべし

読み進みながら、前処理の話は楽しいと感じました。なかなか分かれないものを分けることは面白い。豊富な応用例の中で、私もヒントをもらいましたので試してみるつもりです。

いかがでしょう。固相抽出ユーザーなら、少なくとも手に取ってパラパラめくってみたくなったのではないでしょうか。
書店で見つからない場合も、折よく来月幕張メッセで開催されるJASIS(ジャシス、旧 分析展/科学機器展)で展示・販売されると思います。それでも実物を確かめられない皆さまに、この書評が役立ったら幸いです。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2012.05.12

「分析化学のべからず171」

最近、実務的な分析化学の本がちょくちょく出版されるようになりました。そんな中でも「ついに出た!」という感じの本です。
Bekarazu
日本分析化学専門学校 編
「分析化学のべからず171 準備から実験までの“やってはいけないこと”がわかる!」
JIPMソリューション
A5判、192ページ、定価1,890円(税込)

 主要目次(出版社のサイト)
 せんせのブログ(4/18)
 せんせのブログ(4/28)

編者の日本分析化学専門学校は、我が国で唯一の分析化学の専門学校で、桜の通り抜けと分析化学 でご紹介したように、校舎は大阪・造幣局にほど近いところ。一度訪問したことがあります。見学の高校生も白衣を着て、1セント硬貨を金ピカにしたり、きれいな炎を作る実験を体験していました。実験を重視する学校だと思います。

この本は、1項目が1ページにおさめられ、本文は簡潔で文字は大きく、下半分はイラスト、という構成です。イラストは執筆者(10名)の一人が描いておられます。漫画風のユーモラスな絵です。だいたい1時間もあれば楽に全部読めます。

「基本の所作」「実験操作」「器具の扱い」「試薬の扱い」「機器の扱い」の5章で構成されています。
機器の章で取り上げられているものは、液クロ、ガスクロ、分光光度計、原子吸光、赤外分光光度計、pH計、NMRです。

どんな「べからず」が挙げられているか、ふんだんに例を挙げながらご紹介したいところですが、これらの「べからず」の選び方こそがこの本の核心ですので、ほんの少数にとどめ、ネタバレなしにしておきます。

レベル的にはごく基本的なことから書かれており、特に安全面の注意が多いです。分析化学だけでなく化学実験一般の事項がかなり入っています。私にとっては、デシケーターのフタの閉めかた、アセチレンガスのボンベの内部がどうなっているか等の項目が新しい知識でした。また、あいまいになっていた事項の再確認が色々できました。

面白いのが「ティッシュをキムワイプ代わりに使うべからず」です。内容は「キムワイプをティッシュ代わりに使うべからず」だと思いますが・・・。いずれにしても、化学・バイオ系ならニヤリとしてしまう「べからず」ではないでしょうか?

対象読者は、社会人よりは学生向けのように思います。「実験室で大きな声を出すべからず」「実験室で走るべからず」といった項目があります。ガスバーナーがしばしば登場します。一方、手順書の順守・サンプルの取扱い・納期を守る・試薬や消耗品の在庫や交換時期確認といったことは書かれていません。機器については、オートサンプラーに関することと質量分析計に関することは触れられていません。

新人が試験室に配属されてくるこの時期、それぞれの職場で気になることが何かとあるのではないでしょうか。
わかりやすく親しみやすいのが本書の特徴です。心がけたい項目のページを拡大コピーして、月替わりでラボの壁に貼るといった使い方もできそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2011.09.23

読み応えのある元素本「スプーンと元素周期表」

Spoonまた出遅れた書籍紹介です。
一か月前に読み終えて、ここに書こう書こうと思いながら忙しさに取り紛れていました。
もう今さらなので、身辺雑記の一つとして数行だけ書こうか?
と思いながら読書メモを読み返してみたら、面白い!
読書メモが面白いなんて自画自賛ですけど、これをこのまま載せれば手間もかからないし、これ以上遅れるよりは良いでしょう。
書き方はぶっきらぼうですがご容赦ください。

(以下読書メモより)-----------------------------
2011年08月23日

スプーンと元素周期表: 「最も簡潔な人類史」への手引き
サム・キーン著、松井信彦訳(早川書房)

予想以上に厚く字が細かい。でもそれだけの価値がある。雑事をこなす合間の時間を工面して、私にしては速く読み切った。

本文と注の合計が440ページほど。図表は少なく、章扉に1ページ使うこともなく(扉も半分以上本文)、びっしり文章が詰まっている。読むには時間がかかる。それだけの分量の中に、人類と元素の歴史が網羅されている。

よくある元素本のように元素順でない。年代順でもない。
「毒」「戦争」「貨幣」「泡」のように、興味を引かれる切り口で、人と元素が語られる。テンポが良い。飽きない。

完結しないまま次へ行く感じはあるが、興味を持ったことはネットで調べられる時代。
読みながら何度も検索した。動画も出てくる。

原題は"The Disappearing Spoon"、ガリウムで作られた消えるスプーンのこと。
検索すれば動画が見られるそうなので検索した。いくつかある中の一つはこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=kIbYiO5BRYk
スプーンを自作できるDIYキットの宣伝らしい。

邦訳タイトルは、注意しなければ何のことかわからない。読んでいる途中では、ガリウムのスプーンのこととわからなかった。「消える」がタイトルにないから。
このタイトルは成功しているのだろうか。まあ、「元素周期表」を除くわけにいかないだろうから仕方ないか。

やはり自分は量子力学がまるでわかっていないと感じた。
特に驚いたのは、微細構造定数αと元素の限界の関係。(p.399)
知らなかった。
αは約1/137であり、原子の陽子の数とこの定数との比が1に近づくについて、内核電子の速さは光速に近づくため、137番元素が限界で、それ以上では内核電子は光速より速くなる計算になるそうだ。
元素がこんな制約を受けていたとは知らなかった。

<その他の面白かったところ>
p.155
サマリウムの語源
おべっかだった

p.217
才能がつぎ込まれる動機としての敵意を侮ることなかれ

p.282
アメリカでしか使われていない aluminum
国際つづり aluminium

p.290
「科学史とは科学そのもの」
著者が世話になった実習担当氏の言葉らしい

p.334
人類が力ずくで化合物にするのに最も苦労した元素のチャンピオンはアルゴン

p.342
超微視的スケールでの不確定性が巨視的スケールの何かに影響を及ぼすという事例はほぼ一つしかない。ボース=アインシュタイン凝縮である。

p.358
ラザフォード「科学には物理学しかない。その他すべては切手集めのようなもの」
のちにノーベル化学賞を受賞して言えなくなった。

p.379
オクロ
存在が知られている唯一の天然核分裂反応炉

p.391
地球を構成する元素の中で最も希少な天然元素 アスタチン
総量1オンス(約30g)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2011.06.18

「別冊化学 化学のブレークスルー【機器分析編】」

Breakthr私の書籍紹介はいつも遅れがちです。常に読みかけの本を大量にかかえていて、つい新刊書を積んだままにしてしまいます。

この本「別冊化学 化学のブレークスルー【機器分析編】」は雑誌ですから、なるべく早く紹介したいと思っていましたが、やっぱり遅くなってしまいました。残念ながらもうAmazonでは取り扱っていません。とりあえず Twitter では5月に短く紹介しましたが。以下の文章を読んで買いたくなった方、入手できなかったらすみません。

分析化学の11の分野それぞれの専門家が、ここ10年の革新論文を5報ずつ選んで解説し、研究の進歩を概観しています。自分に関係のあるところだけさっと読むつもりでしたが、結局全部読んでしまいました。

各分野の最先端の分析、豪華俳優が競演する舞台といったところでしょうか。日頃関係のない分野については用語の意味さえさっぱりわからないのですが、各著者が熱をこめて紹介していますので、「とにかくすごいらしい」「だいたいこんな風にすごいらしい」ということはわかりました。ひいきの俳優の出番だけチェックするつもりが、ついつい最後まで見入ってしまったようなものです。

最初に読んだのは「高速液体クロマトグラフィー分野」と「質量分析分野」です。超高圧LC、コアーシェル粒子充填剤、オービトラップ質量分析計、DART。ユーザーなら少なくとも広告や学会発表でなじんでいる新技術が紹介されています。あれが最初に発表されたのはこういう論文か・・・ふむふむという感じです。既に市販されている技術の原点の論文は10年以上前のものが多いです。
なじみのない分析法も並んでいますが、これらも何年か後には普通になっているのかな?と思いながら読みました。

そして、少しは関連のある順に、X線分析、NMR分光法、生命科学・・・と読み広げました。
担当の著者によって「分析法そのもの」と「分析によって解明された事象」のどちらに着目するか個性があります。また、「特殊で難しいが斬新な分析」と「汎用性が高く広く普及した分析」のどちらに重きを置くかにも違いが出ています。

仕事上の情報収集としては自分が使う可能性がある分析法のテクニカルな側面に注目して読みましたが、個人的にワクワクするのはやはり生命現象やナノの世界の新しい知見です。

特に顕微鏡の進歩は驚くことばかりでした。ミクロからナノへ、三次元画像化、動画化、細胞を生きたまま観察、多色観察、非蛍光の分子も見えるように、ラマン分光や質量分析と組み合わせて化学種のマッピング。

中でもSTED顕微鏡は革新的なツールらしい。光学限界を超える解像度の顕微鏡。「エベレストに最初に無酸素で登ったりするのと同様、できるとわかれば次つぎにできるが、最初にやるのは難しい」、そういう技術だそうです。(STED顕微鏡の原理を私が説明するのは手に余りますから書きませんが。)

日頃から手法や装置の名前だけは数多く耳に入ってきますが、専門家から「すごい」と聞かなければ何がすごいか、どうすごいかわからないものです。11人もの専門家が語る特集号。これで1000円は安いと思いました。
なお、8月には理論化学・有機化学・機器分析を合わせて1冊にした書籍(5000円)が刊行されるらしいです。

■ 取り上げられている11分野
触媒表面分析、X線分析、生命科学関連、高速液体クロマトグラフィー、ナノバイオデバイス、レーザー分光分析技術、質量分析、同位体分析法・無機質量分析法、顕微鏡、NMR分光法、原子間力顕微鏡

■ 出版社の書籍紹介ページ
化学のブレークスルー【機器分析編】(化学同人サイト)
10ほどのネット書店へのリンクがありますが、入手可能かどうか不明。
大きな書店の店舗にはまだ当分あると思います。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

2010.07.17

松永和紀さんの本2冊

Matsunaga2松永和紀さんの近著「食の安全と環境―「気分のエコ」にはだまされない」(日本評論社)を読みました。

この本に興味を持つ人は畝山智香子さんの「ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想」と中西準子さんの「食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点」にも興味があるか、または既に読まれたことでしょうから、これらとの関係で内容を紹介してみます。

本のカバー範囲と書き方
「ほんとうの「食の安全」を考える」は昨年末にこのブログでも 紹介 したとおり、食品中の化学物質のリスク評価についての解説書です。「食のリスク学」はリスク論の立場から食の安全を考える本で、講演・対談・インタビュー等で構成されています。

私のブログの読者は残留農薬や食品添加物や重金属等の混入という視点から食に携わっている人が多いと思います。「ほんとうの「食の安全」を考える」はそのような皆さんの関心に応える本です。
でも、言うまでもなく化学物質混入によるリスクは食をめぐる問題のごく一部分でしかありません。
「食のリスク学」は栄養・食料自給率・経済性・市民運動など、色々な視点からリスクとベネフィットをバランスさせる考え方を提示しています。

松永さんの「食の安全と環境」は、さらに網羅的です。地産地消・農薬・化学肥料・窒素による環境汚染・肉食・食品廃棄・食品リサイクル・エネルギー消費・有機農業・遺伝子組換え…等々、ニュースで目にする主要な言葉がほとんど漏れなくわかりやすく解説されています。
著者自身があとがきで「解説すべきことの多さ、あまりの複雑さに頭を抱え苦しみました」と書いておられるとおり、食を取り巻く問題の多さをあらためて感じました。また、持続可能な、あるべき食の姿がどんなものなのか一律の答えが見出せるものではなく、ほどほどのバランスをとっていくしかないこと、より良い答えを見つけるためには消費者が正しい知識を持つ必要があることなどを感じました。
この本は、広く浅く概観できる構成で、入門書としてお奨めです。

エコと安全はカッコ付き?
上記3冊はすべてタイトルか副タイトルにカッコが使われています。いずれも、消費者や一般市民の頭の中にある「エコ」「安全」の中身を問う意味合いです。このへん、環境問題や食の安全問題に関して専門家と市民の間に存在するギャップを象徴しているように思えます。

ところで、タイトルにカッコが入った書名を文章に取り込むときにはちょっと迷います。「 」のままにすべきか、『 』に変えるか。「 」のまま書くならば、タイトル全体をくくるカッコは「 」か『 』か。また、それぞれ“ ”や< >を使うことも考えられますから、組み合わせはかなり多くなります。

私は基本的に「 」のままで、外側も「 」にしています。
「カッコの中でカッコを使うときは『 』を使う」と教わった記憶がありますが、元のタイトルの「 」を勝手に『 』に変えたら、コピペして書名で検索する人は不便を感じるかもしれません。「 」が入れ子になる落ち着かない書き方ですが、まあ仕方ないかなと思っています。

もう一冊の本
本の話に戻って、松永和紀さんの「植物で未来をつくる」化学同人(2008)もご紹介。

Matsunaga1こちらは日本植物生理学会監修の「植物まるかじり叢書」シリーズの1冊です。ゲノム研究・モデル植物開発・スーパーイネ・遺伝子組換えポプラ…これら植物生理学の課題に携わる専門家の素顔と研究内容が親しみやすく紹介されています。

特に私の印象に残ったのは、第4章で紹介されている林隆久さんの中学生時代のエピソード(夏休みの自由研究で自分自身の食べたものと排泄物の関係を調べた)です。詳しいことは本を読んでもらうとして、こんなすごい中学生は見たことありません。
林さんの「経済的な理由により森林は減っているのですから、森林破壊をやめろ、とただ言っても止まるわけがありません。経済効果のある木を植えて大事にしてもらうためにどうしたらよいか、研究者として考えなければならないのです」という言葉は、これだけでもなるほどと思いますが、中学生時代のエピソードと併せて読むと、より真実を感じました。

よく「産直は生産者の顔が見えるから安心」などと言われます。それに対して「遺伝子組換えは大企業が儲けるためにやっているのだから信用できない」という先入観が私たちの間にないでしょうか。

松永さんはフリーのジャーナリストという立場から、遺伝子組換え研究の「顔が見える」を届けてくれたんだなと思いました。
(「顔が見える」というキーワードは 畝山さんの本の紹介 でも使いました。)

| | Comments (2) | TrackBack (0)

2009.12.14

畝山さんの本「ほんとうの「食の安全」を考える」

畝山智香子さんの近著「ほんとうの「食の安全」を考える」を読んだ。内容が濃い・面白い・ためになるの三拍子。食の安全に関心のある方はぜひ一読を。
Uneyama

食品中の化学物質のリスク評価についての解説書。と言ってしまうと固い本のように思えるかもしれない。実際、縦書きの本にしてはカタカナの物質名や数字が多い誌面になっている。でも、それだけ妥協せずきっちり書かれているということ。

ADI、NOAEL、LOAELあたりの古典的な指標に始まり、ARfD、HERP、MOE、DALYs、PTWI・・・これでもかというほど多数の専門用語が登場する。けれども、近年ニュースになった中国産冷凍餃子、メラミン汚染ミルク等を例にとりながら解説されており、興味が持続して無理なく読める。ところどころに風刺のきいたイラストが入っているのも心にくい。

細部はわからなくても、残留農薬や重金属の基準値が大きな安全マージンをとって定められていること、私たちは通常の食品によるリスクを意識せずに受け入れていることなど、すんなり納得できる。

同じ内容を行政文書や専門書で読んでも、たぶんここまで明快には実感できない。畝山さん個人の意見や動物実験に携わってきた研究者としての知識が書かれていることで、ややこしいリスク評価の体系が生きたものに感じられる。

それにしても、膨大な文献情報を読みこなしてリスクを見積もるというのは、一般消費者の及ぶところをはるかに超えているとあらためて実感した。例えば学術雑誌を一つ講読するだけで年間数万円から数十万円、検索して必要なものだけ入手しても一報三千円前後かかるし、入手できたとしても読む時間と能力がない。

従って、行政が実施して公表するリスク評価報告を検証することが、普通の人にできる限界ではないか。でも、報告書に並んでいる論文の原文までは(お金を出さなければ)確かめられない。結局は、リスク評価の担当者を信じるしかない。

こういう状況では、リスクを評価する人たちの人となり、専門的な力量、どんな信念で業務をしているか・・・そういう情報があるかないかは、とても重要だと思う。
「顔の見えるリスクコミュニケーション」とでも言おうか?
畝山さんは 食品安全情報blogうねやま研究室 で長らく情報発信してきた。今回の本は、さらに親しみやすい内容になっている。

個別の情報では、トランス脂肪酸と魚中メチル水銀の話がおすすめ。海外の事情を知る人たちが、これらに対する日本の規制がゆるいと問題視する場合がある。安全マージンの取り方は有用性とのバランスや各国の食文化等の様々な要因で変わってくるもの。そのへんの事情が解説されている。

本の目次等はこちらで。
書籍の詳細情報(化学同人)

(2009/12/15 追記)
畝山さん自身がリスク評価を主業務にしているように読めるかもしれないので補足。畝山さんが所属する国立医薬品食品衛生研究所安全情報部のミッションは「医薬品、食品、化学物質の安全性に関する情報の調査、解析、評価、提供及び研究」。それに対して内閣府の食品安全委員会はリスク評価に特化した機関。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧