DNA分析と私
今回の改訂では「DNA分析と抗原検査」の章を新設しました。私は薬学部を卒業したので生命科学の素養は一応あるつもりですが、それだけでは本を執筆するほどの専門性とは言えないと思います。
実は、書籍末尾の著者経歴の中に、DNA型鑑定部門のある職場が含まれます。そこで管理職をしていた時期には、DNA型鑑定試験室の維持管理、機材・機器の調達、内部研修資料の作成などを管掌する立場にありました。全検体のエレクトロフェログラムを確認し、日本DNA多型学会の要旨集にも目を通していました。管理職なので、技術的な細部までわかっていたわけではありませんが…。
書籍p.213にDNA型鑑定のエレクトロフェログラム例(DNA情報がわからないようぼかしたもの)を載せましたが、試薬の製品名を知っているからメーカーにリクエストできた画像です。
抗原検査に関しては、ユーザーとしてですが、イムノクロマトグラフィーを20年以上使ってきました。以上が「DNA分析と抗原検査」の章に関する私のバックボーンです。
DNA型鑑定で印象に残っていることがあります。
私がDNA型鑑定に関わっていた時期は試薬が切り替わった時期で、「同じDNA型の出現頻度が『4兆7千億人に1人』から『565京人に1人』に」などと報道されていました。それと共にエレクトロフェログラムの枚数が増え、縮小して印字されるようになったため、読書用のめがねが無いと読めなくなりました。DNA型鑑定の個人識別能力の向上は、私にとっては目がつらい変化でした。
冒頭の画像はChatGPTに描いてもらったDNA型鑑定のイメージです。データがゲル電気泳動になっていたので、キャピラリーゲル電気泳動のエレクトロフェログラムに描き直してもらったのがこの絵です。

2025/4/5追記
「この絵のDNAはらせんの向きが逆」とのご指摘をエックスでいただきました。そのとおりです。よく見たら塩基の色も最低5色あります。4種類しかないはずなのに。しかも、組合せはAとT、CとGの2通りしかないはずなのにバラバラ。ChatGPTに間違いのない仕事を期待するのはまだ早いようです。
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