元同僚の中村優美子さんがエッセイ集を出版
このほど、その中村さんがエッセイ集を出版されました。中村優実子というペンネーム、タイトルは「記憶の残像」です。自費出版ですがオンラインで購入可能です。
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私は発売前にいただき、読み終えましたので、内容をご紹介します。とても興味深かったです。
題材は中村さんの子供時代、職歴と仕事内容、両親の介護と看取り、各年代で起こった災害や事件の記録などです。
ということが目次でわかりますので、正直なところ最初は、誰でも一冊は書ける、個人的な記録と満足のための出版であろうという想定で読み始めました。
けれども、ありふれているはずの素材が、なかなかの味を出しています。中村さんが見た夢や占いのことが多数織り込まれているのが大きな特徴です。
と紹介すると、ありふれている上に夢とか占いとか!?とさらに興味減退かもしれません。
しかし、両親の介護と看取りといった人生の大変な時期を淡々と描写する合間に夢の話を入れることで、著者の心情が間接照明のように伝わるという、独特の味わいがあるのです。
しかも、それだけでは現実味のない記述になってしまうかもしれないところ、仕事の話では科学技術や行政の用語が多用されて、著者が実社会での役割も果たしてきたことが理解でき、本全体として絶妙なバランスになっています。
私はかつて、大阪支所勤務時代の上司だった外海泰秀さんの退官記念誌もウェブで紹介しました。(外海泰秀さんの退官記念誌)大阪支所は無くなってしまいましたが、中村さんが本を出されたことによって、形のあるものがまた一つ残ったこと自体がうれしいです。
興味を持たれた方は、ぜひお求めください。
なお、仕事の話は概要解説のみですから、分析業務上の具体的なエピソードが書かれているわけではありません。
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