GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(21)まとめ:使い分け回避派!
全国の多くの府県で緊急事態宣言が解除され、首都圏と北海道もあと少しで解除される見込みです。長かったステイホームの日々も一応の区切りがつきそう。録画や動画配信サービスで映画やドラマを観て過ごした人も多かったようですが、私は結局ハイフンとスラッシュばかりでした。なんとも絶妙なタイミングで日本質量分析学会の用語集が改訂されたものです。
このブログで書いてきた調査結果を踏まえて、私のサイトの方針を示すページ ハイフンとスラッシュについて に加筆しました。
思い起こせば4年前には、雑誌 Rapid Communications in Mass Spectrometry が影響力を発揮してスラッシュへの統一が進むのではないかと予想していました。しかし相変わらず世界ではハイフンが圧倒的多数派です。
国内では日本食品衛生学会「食品衛生学雑誌」の 編集規定・投稿規定 がハイフン派と知りました。
いっぽうGC/MSの規格(JIS K 0123)はスラッシュで踏ん張っています。この規格も次の改訂で「ハイフン:装置、スラッシュ:分析法」の使い分けを行うだろうと予想していたのに、2018年の改訂では「スラッシュだけ」が維持されました。
私の願いは一つです。どちらでもいいからどちらかに統一されてほしい。好みはハイフンですが、統一されればどちらでも従います。ただ「両方を使い分ける」はしたくない。だから当面はスラッシュだけ使います。ハイフンが好きですが、日本国内ではハイフンは「装置」を表すと考える人が一定数いるわけなので、「分析法」を意味するスラッシュの方が私にとって使い勝手がいいのです。
ハイフン派のみなさん、ごめんなさい。私はスラッシュ派というわけではないのです。「使い分け回避派」です。そこんとこよろしくお願いします。
また何年か先に、新たな動きがあればシリーズ記事を再開します。その時にはどんな表記が優勢になっているのでしょうね。
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Posted by: 津村ゆかり | 2020.05.24 01:47 PM