« 巾着田のヒガンバナ | Main | GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(13)何が変わったか »

2020.04.29

GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(12)新たな動き

「私のサイトではスラッシュを使います!」と 宣言 してはや4年、新たな動きがありました。取り急ぎ第一報を書きます。

日本質量分析学会から「マススペクトロメトリー関係用語集」の第4版が送られてきました。

Photo_20200429105001

この写真の小さな冊子(オレンジ色のA5判)が第3版、大きな冊子(青色のB5判)が第4版です。私は学会の会員で、どちらも学会誌と共に郵送されてきました。

気になるハイフン/スラッシュ問題、さっそくチェックしてみました。まずはGC-MS。
gas chromatograph-mass spectrometer (GC-MS)
ガスクロマトグラフ質量分析計:
ガスクロマトグラフと質量分析計とを結合した分析装置.ガスクロマトグラフィー質量分析を行うための分析機器.
注:スラッシュ(/)を用いてgas chromatograph/mass spectrometer (GC/MS)と表記することも可能.ただしGC/MSとGC-MSのどちらか一方を分析方法のgas chromatography/mass spectrometryと分析装置のgas chromatograph/mass spectrometerの略語として同時に用いることは適切ではない.
GC/MSの項目にも同様の説明があります。ただ、残念ながらコピペによる誤記があると思われるため、ここには引用しません。(本当はGC/MSの方を引用したかったのですが。)
LC-MS、LC/MS、SFC/MS、TLC/MSについても同様の説明があります。SFC-MSとTLC-MSの項目はありません。

この記述変更への論評はまた次回以降の記事で書きます。取り急ぎ、会員でない方のためにこの冊子の入手法をご紹介します。
第3版の内容は学会のウェブサイトで 無料公開 されています。第4版は現時点では公開されていません。公開の予定があるのかどうかも私にはわかりません。

いっぽう、第3版の冊子には価格が書かれていなかったのに対して、第4版には「定価 1,800円+税」の記載があります。そしてアマゾンで販売されています。

Amazon: マススペクトロメトリー関係用語集(第4版)

ただ、この記事を書いている時点で在庫が残り1点となっています。入手法をご紹介と言いながら、アマゾンでは入手できないかもしれません。とりあえず急いで記事をアップします。

|

« 巾着田のヒガンバナ | Main | GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(13)何が変わったか »

分析化学/化学分析」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 巾着田のヒガンバナ | Main | GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(13)何が変わったか »