巾着田のヒガンバナ
東京勤務半年。日本で最も有名かもしれないヒガンバナの群生地が埼玉県にあると聞いて行ってきました。
日高市の巾着田です。
ヒガンバナの見ごろはソメイヨシノよりも短いと思いますが、ちゃんと見ごろに行けるかな?と心配していました。
運よく今年は開花が遅かったらしく、週末では昨日・今日が見ごろだったようです。
昨日(9/28、土曜日)は七分咲きから満開といった感じで、最盛期は月曜か火曜かもしれません。
巾着田にはヒガンバナがこれでもかというくらい咲いていました。500万本あるそうです。こんなに多くを一度に見たのは初めてです。
それよりも圧倒されたのが観光客の多さ。そして迎える側の準備が整っていること。
ヒガンバナといえば、毒があるのでモグラ除けとして田の畔に植えられたという説もありますが、私の子供の頃の記憶では、大人たちが積極的に大事にしている様子はありませんでした。
本当に真剣にモグラを遠ざけたいなら畔全体にヒガンバナが生えていてもよさそうなものですが、あくまで田園風景のそこここに点在するもので、雑草の一つという認識でした。
ヒガンバナはそういう取るに足らない花で、夏の草刈りの時期に葉がないから切られずに済んでいるだけと考えていました。
そのヒガンバナが積極的に守られるばかりか、駅から群生地までの道端や民家の庭先にも、そこかしこに咲いていました。
そして群生地に隣接する広場には特設ステージが設置され、何十も屋台が並んでいました。民家が開店したにわかショップも多く、いなり寿司や手作り小物や野菜などを販売していました。
人出はこの時期だけで30万人だそうです。
取るに足らない秋の田のアクセントでしかないと思っていたヒガンバナがこれだけもてはやされる場所があるとは、カルチャーショックでした。
私はヒガンバナが好きで、過去に何回かこのブログで観察記を書いたことがあります。
巾着田のヒガンバナは花自体も人の営みも想像以上のものでした。人が多すぎてゆっくり味わうどころでありませんでしたが、河原が広がる地形や木製の美しい橋が良かったです。
ヒガンバナの葉が茂る冬の景色も見たくなりました。冬なら静かに散策を楽しめるでしょう。
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