「分析化学のおすすめ本」について
7年前からはてなダイアリーを使って 分析化学のおすすめ本 を公開しています。これは化学分析の実務にたずさわる方のための入門書を私なりに努力して選んだものです。
最新の分析機器・分析手法ほど進歩のスピードは速く、高価な書籍を購入しても情報は古くなってしまいます。一方で、分析機器メーカー・試薬メーカー・学会などが提供する無料のセミナーやウェブ情報がかなり充実してきています。
そのため 「図解入門 よくわかる最新分析化学の基本と仕組み 第2版」 では、これらの無料情報の利用を勧め、参考文献としては基本的に各分析法の日本工業規格(JIS、無料で閲覧できる)を挙げています。(掲載したJISのリスト)
でも独学で各分析法の原理や利用法や注意点を包括的に学びたい場合、やはり書籍は有効な媒体です。たいていの執筆者は各分析法のユーザーでもありますから、ユーザー視点での使用感や注文が書かれていたりして、実感のわく知識が得られます。
そういうわけですから、真剣に勉強したいと思った分野についてはぜひ1冊は本を購入してください。そして、積ん読するのでなく、流し読みでもいいからできるだけ早く目を通すことをお勧めします。情報が一番新しいのは買ったその時なので。
分析化学のおすすめ本 の作成方針は次のとおりです。
1.分析実務に携わる人向け
分析装置の開発や分析原理の研究等をする人向けではありません。コメントも実務の観点から付けています。
2.刊行日の新しいものから順に表示
Amazonが記載している発売月(日)または奥付の日付の順に表示しています。発売月までの情報に基づいたものは日付が「00日」になっています。
3.右サイドバーに「カテゴリー」を表示
「よくわかる分析化学の基本と仕組み」の目次に対応したカテゴリー分けをしています。ここをクリックすれば「前処理」「質量分析」などのカテゴリーごとの本を探せます。
4.「よくわかる分析化学の基本と仕組み 第2版」でおすすめした書籍には ※ のタグを付けています。入門書が2冊以上ある場合は使いやすさや記載項目で選びました。入門書が1冊しか出版されておらず選ぶ余地がなかった分野や、入門書が1冊もなくて高度な書籍を選んだ分野もあります。
5.各々の紹介記事には自動的にAmazonの商品ページへのリンクが挿入されています。
(この記事は2009年8月16日作成の 「分析化学のおすすめ本」を公開 を大幅に修正して作成しました。)
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