GC-MSかGC/MSか(LC-MSかLC/MSか)(2)
GC-MS(LC-MS)とハイフンでつなげば「装置」の意味、GC/MS(LC/MS)とスラッシュでつなげば「分析法」の意味。これが日本質量分析学会用語集と最新のJISに書かれているルールです。
ところが国際的に合意されたルールでは、このような使い分けを定めていません。
IUPACの2013年の勧告 を見てみましょう。
GC-MSとGC/MSの項目は1546ページにあります。
gas chromatography-mass spectrometry (GC-MS)
gas chromatography/mass spectrometry (GC/MS)
(略)
注1:ハイフンもスラッシュも、装置を表すためにも使用できる。
(略)
液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)、超臨界流体クロマトグラフィー質量分析(SFC-MS)、薄層クロマトグラフィー質量分析(TLC-MS)の項も見よ。
LC-MS、SFC-MS、TLC-MSの項目を見ると、LC-MSの項は同じ書き方になっています。つまり、項目名としては「分析法」を掲げ、注に「装置」を表すためにも使用できると書かれています。SFC-MSとTLC-MSの項は最初の2行は同じですが、「注」がありません。
ハイフンとスラッシュはどう違うの?という疑問にはいっさい触れていないシンプルな内容ですね。しかし別のところに詳しく書かれています。そこからは激論の片鱗がうかがわれます。
「分析化学/化学分析」カテゴリの記事
- 「質量分離」か「m/z分離」か(2025.06.29)
- Rf値(TLCの)は何の略?(3)(2025.05.22)
- Rf値(TLCの)は何の略?(2)(2025.05.19)
- Rf値(TLCの)は何の略?(1)(2025.05.18)
- 「分析化学の基本操作」:3つのポイントに絞った入門書(2024.09.15)


Comments