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March 2016

2016.03.16

「図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み」第2版準備中です

7年前に刊行した「図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み」を改訂することになり、原稿作成中です。今のところ5月ごろに発行できるのではないかと考えています。

このように不確かな段階で書くのは心苦しいのですが、数週間前から初版がAmazonでも楽天でも購入不能になっており、入手希望の方は困っておられるかもしれないのでお知らせしておきます。(出版社からは3月に刊行できないかと言われていたのですが…)

今回の改訂内容は以下に並べる通りなので、第2版を待つ方がよいと考える方はお待ちください。
初版でも差し支えず、すぐに必要という方は、一般の書店の店頭にはあると思いますので問い合わせてみてください。

【改訂内容】

「放射性物質の分析」の章を新設
7年前には想像もしませんでしたが、ベクレルやシーベルトという言葉が普通に新聞やTVで使われるようになりました。私は第1種放射線取扱主任者資格を持ち、前の職場では放射線管理業務もしていましたので、化学分析の一つとして解説しました。

質量分析と分離分析の章を大幅に更新
質量分析計、特に液体クロマトグラフ質量分析計の進歩と普及はめざましく、7年でかなり変化しました。
また、2013年のIUPAC勧告等を踏まえてJISの関連規格が更新されており、用語も変わってきています。
「質量電荷比」の非推奨やLC/MSとLC-MSの使い分けなど、ベテランのユーザーの方が戸惑うかもしれないルールができています。

分析機器の画像を最新型に/時事的なコラム差し替え
各社のご協力により掲載させていただいている機器の写真を更新します。時事的なコラム(中国の汚染粉ミルク事件、WEEEとRoHSなど)を差し替えます。

カラー口絵付き
これは実用的な解説というよりイメージを豊かにしていただくための企画です。内容はお楽しみにというところ。

大きく変わるのは「放射性物質」「質量分析」「クロマト」ということになります。その他のところは一見あまり変わっていないように見えるかもしれません。
刊行が近づいたら詳しい修正内容をこのブログか本館サイトに掲載します。修正内容をチェックされれば、初版も引き続き役立てていただけると思います。それでは、原稿作成急ぎます。

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