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July 2013

2013.07.26

分析屋さんの漫画「博士の白衣女子攻略論」

なんと化学分析試験室を舞台にした漫画が連載されていました。うかつにも知りませんでした。
香日ゆら「博士の白衣女子攻略論」(芳文社)
Photo

この漫画の存在に気づいたきっかけは、日刊SPA!「ニッチな世界の[あるある]大全【6】化学検査技師は膀胱炎になる人が多い!?」(2013.07.08)で紹介されていたからです。

ところが、既に 2012年11月11日の朝日新聞の読書欄に書評が掲載されていたようです。
「理系の生態 フツーの目線で」
朝日新聞を購読していますが、コミックのコーナーはちゃんと見ていなくて全く気づきませんでした。

現在出ている単行本は1巻だけです。さっそく購入して読んでみました。
感想は…
作風はほんわかしています。好感が持てます。分析試験室の「あるある」がたくさん載っています。

「そういう研究とか別にしてないけど」
「じゃあ何してるんですかっ!?」
「分析だけど」
「まあ区別つかないわよねぇ…」

という調子で、分析業務の日々が淡々と流れています。
概要は朝日新聞の書評で的確に紹介されていますので、そちらを参照してください。

「分析屋を描いた漫画」以外のお勧めポイントですが…
好感は持てるけど強く印象に残るような何かがあるわけでもない…これが正直な感想です。

しかし、私は作者自身に対して興味を持ちました。お名前は「こうひゆら」と読むそうです。
漫画からは試験室の特色がつかめません。何が検体なのかさえはっきりわかりません。
登場するアイテムは、JIS、滴定、酸、白金皿、比色管、走査型電子顕微鏡、アセチレンガス(ICPか?)、液体窒素、CaとCdの標準液…
環境系らしいことはわかります。微生物の試験室もあるようです。
ブログツイッター から、作者は青森県在住で、漫画を描く以前は食品・水質・温泉などの分析業務に携わっていた ということがかろうじてわかります。
やっぱり分析業務にたずさわる(たずさわった)人は真面目で慎重なのです。私のブログで何回も書いているテーマ(?)「分析屋は口が固い」、その実例がまた一人見つかったように感じています。

2013/11/19 追記
第2巻が発売されたので読みました。
よりディープで自然なエピソードが増えたと思います。
詰まったろ過の様子を見て丹沢さんが
「ろ紙交換したら駄目なんですか?」
と質問するシーンが。ずいぶん成長したものですね。
残念ながら2巻で完結です。

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2013.07.14

はてなアンテナをメンテナンス

今日の朝日新聞「天声人語」に、退職後の生き方の秘訣「キョウヨウ」と「キョウイク」について書かれていました。
教養と教育でなく、「今日、用がある」と「今日、行くところがある」のことだそうです。確かに、組織を離れた後にもやることがあれば、張り合いのある日々を送れるでしょう。

さらに、同じ朝刊の読書欄「週刊ベスト10」では、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる」が3位になっていました(ジュンク堂書店大阪本店調べ)。

この本は、人生の中で働かなければならない時間が長くなる時代において、最初に選んだ仕事にずっと就き続けるのを当然と思い込むのでなく、40代くらいで第二の働き方を模索しようと提案する内容です。

「未来の働き方を考えよう」を読んだのは先月で、とても刺激を受けました。私自身、10年前に個人サイトを開設して以来、組織とは独立した活動をほそぼそと続けているからです。
たまたま同じ朝刊に載っていたものですから、「キョウヨウとキョウイク」も退職後の話に限らないように思えました。

現役サラリーマンは、「今日の用」と「今日行くところ」は既に決められているか、あるいは、与えられた状況に基づいて自分で決めるか、ともかくゼロから自分で見つける必要はほぼありません。
でも、個人サイトは、組織から課されるのでないキョウヨウとキョウイクをずっと私に与えてくれているなあと気づきました。「行く」と言っても書店や図書館や、圧倒的にはパソコンの前ではありますが。

そこで今日は、はてなアンテナのメンテナンスをしました。サラリーマン分析屋では同業の皆さんのブログ等をリンクしていますが、1年以上更新のないものをサラリーマン分析屋(休止中)へ移しました。
サラリーマン分析屋はこのブログのサイドバーに更新情報を載せています。休止中でも勝手に広告などが入るため、ノイズになってました。見直したら半数以上が「休止中」でした。残念ながら消滅したリンク先もいくつかありました。
休止中のものもいつかふっと更新されるかもと期待しています。

朝刊をきっかけに、ささやかながら個人サイトのメンテナンスをしたひとときでした。

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