日中農薬残留分析交流会セミナー(2011)講演要旨集配布
中国産の農産物は、日本の食卓で大きな比重を占めるようになりました。日本の企業が中国に農産物の検査拠点を持つ例も増えています。
「日中残留農薬分析交流会」は、2008年11月に日本の農薬残留分析研究者の有志十数名による中国視察を初年度として設立されました。日本または中国でセミナーを開催したり、農産物の生産・流通・検査現場の見学ツアーを実施したりしています。
最近では2011年2月9日に東京都渋谷区でセミナーが開催されました。その要旨集が送料実費のみで配布されていますのでお知らせします。この会はまだ自前のウェブサイトを持っていません。
「残留農薬分析における最近の話題 -2011日中農薬残留分析交流セミナー- 講演要旨集」
A4版 190ページ
配布可能数 20冊
目次-------------------------------------
<2011年セミナー資料>
コーヒー輸入における残留農薬の現状と課題
石光商庫株式会社 石脇智広
生薬・漢方薬中の残留農薬分析における現状
東京都健康安全研究センター 永山敏廣
中国における農薬管理制度及び残留農薬分析法について
東海コープ事業連合会 斎藤 勲
加工食品中の残留農薬分析法について
国立医薬品食品衛生研究所 根本 了
<企業によるプレゼンテーション>
<中国側参考資料(2010年シンポジウム)>
漢方薬中の農薬残留検査技術研究発展
上海市食品薬品検験所漢方薬天然薬物室 王 柯
農薬残留分析の信頼性保証
上海市食品薬品検験所 毛秀紅
中国農薬管理制度及び残留安全標準制度
中国農業部検定所残留室 簡 秋
農産品農薬残留検査方法
中国農業部蔬菜品質監督検験測試センター 劉 粛
<日中残留農薬分析交流会について>
目次ここまで-----------------------------
2011年セミナーの中に、厚生労働省の「加工食品試験法Ⅰ」「加工食品試験法Ⅱ」の解説があります。
また、2010年シンポジウムの資料が再録されています。中国の残留農薬規制、検査体制、モニタリングの実施状況などがわかります。中国からの演者ですが資料は日本語です。ただし見覚えのない熟語や字体がところどころに出現します。
中国でも日本と同様真剣に分析をしている様子がわかります。
要旨集をご希望の方は下記へ連絡してください(できるだけE-mailで)。送付方法を案内していただけます。
ただ、ちょっとお願いですが、この会は分析機器や試薬会社からの広告料で印刷費用などをまかなっているようですし、残留農薬分析の学術的交流が目的ですので、分析に携わらない方の請求は控えていただければと思います。
連絡先
林 純薬工業株式会社 マーケティング・商品企画部内
日中農薬残留分析交流会・事務局
〒540-0037 大阪市中央区内平野町3-2-12
TEL: 06-6910-7290 FAX: 06-6910-7340
担当:田代彩子さん
E-MAIL:a-tashiroアットhpc-j.co.jp
(アットを半角の@にしてください。)
2011/9/23 追記
配布可能部数がなくなったので配布は終了したとご連絡をいただきました。
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Comments
中国国内での外資検査会社はなかなかローカル化が進みませんなー。経営部門、技術部門の管理者(監視者?)は大概、外国籍。経営的に欧米資本が好調で、日系の検査会社は極めてフットワークが重い。闇の商習慣、頓珍漢な法規、反日等のリスクは相変わらず。
Posted by: 元大陸の検査屋 | 2011.04.16 05:50 PM
元大陸の検査屋さん、こんにちは。欧米資本の検査会社も中国に進出しているんですね。私が知っている日系の検査会社は、日本に食品を輸入するための現地検査が目的のところが多いように思います。現代の中国は日本よりずっと変化が激しいですから、中国に赴任しておられる方たちはご苦労も学ぶこともやりがいも大きいのでしょうね。
Posted by: ここの管理人 | 2011.04.17 09:27 PM
僕の駐在先は山東省でしたので、大手冷凍食品会社はあらかた進出していて、しっかりしたラボを持ってます。そういった先人たちの苦労の賜物で中国国内とはレベルの異なる品質で日本に提供できているんでしょうね。
しかし日系検査会社が中国にラボを設けるの事例は少なく、ローカルの検査会社と提携、合弁するケースが殆どです。中国自身の市場(内需)はイメージに比べ弱くGDPの3割前後と言われています(ちなみに日本は6、7割)。外資系検査会社も先行投資といった趣が強く、日系企業は概ね様子見といったところでしょうか。ちなみに現在、南亜細亜に島流し、、、。
Posted by: 元大陸の検査屋 | 2011.04.17 10:10 PM
ああ、そうですね。ちょっと書き方が不正確でした。私が知っている中国進出例は「日本の食品会社が設立した検査会社」や「日本の食品会社の検査部門」です。日本の検査会社が進出した例は不勉強で知りません。
元大陸の検査屋さんは、現在も海外勤務なのですね。東南アジア各国から日本の検査会社に長期間勉強に来られる例も多いようですね。
Posted by: ここの管理人 | 2011.04.19 08:12 AM