分析のエッセイ:受賞作品、ついに発表
去年の夏、分析産業人ネットが開催したエッセイのコンテストを紹介しました。(機器分析に関するエッセイのコンテスト)
暮れ頃に受賞作品が決まって表彰されたと発表があり、作品を読むのを楽しみにしていましたが、なかなかウェブサイトに掲載されませんでした。私はここで紹介した手前もあって、実は主催者にメールで問い合わせたりもしたのですが、返信がありませんでした。
その作品がやっと本日(10/15)発表になりました。
なんで今頃・・・という気持ちが正直なところ少しこみ上げてきたのですが、作品を読んだらぜひ紹介したくなりました。下記に掲載されています。
大賞1作品、優秀賞2作品です。
・かつて鉱山で長年分析員として勤務した男性(取材)
・派遣社員として企業で機器分析に携わる主婦
・二次イオン質量分析装置を使ってデータを取る技術者
どの話も、同業者なら通じるところが多々あると思います。それぞれ個性的な文章ですから、どなたも一つはお好みに近いのではないでしょうか。私は鉱山のお話が好きです。
そしてどれも超真面目です。さすが化学分析屋。エッセイといえば「わかれて、しあわせ」とか「アルコールは酒くさくない」みたいなのを想像していました。格が違います。
私はブログを書く人の中では相当真面目にやっているつもりですが、私程度の真面目さが分析屋の中央値ではない、もっともっと真面目。分析に携わっておられない方にも、期待を裏切らない真面目さをわかってもらえると思います。
分析産業人ネットは今年もエッセイのコンテストを開催しているそうです。締め切りは2010年10月30日。詳しくは下記リンクで。
第3回ナーチャー賞エッセイコンテスト公募概要
追記(2010/11/8)
応募期間が11月30日まで延長されたそうです。
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Comments
確かにエッセイ面白いですね。
私も、ようやく会社勤めを終えて、ゆうゆう自適の生活にはいりました。
ふと、思うのは自分の分析についての思いですね。
38年、残留農薬、化学品安全、信頼性確保などに従事すると、良きにつけ、悪しきにつけ、それなりの核ができてしまいます。
気付いたところからまとめるのもいいのかもしれません。
Posted by: anb33097 | 2010.10.17 05:44 PM
anb33097さん、はじめまして。
38年のお勤め、お疲れ様でした。
リタイア後に分析の体験を本にまとめられる方、ブログに書かれる方、おられますね。そのときどきの社会で問題になったことがわかって、個人史でありながら、読ませていただいて勉強になります。
断片的でも、思い出されることを書いておかれてはいかがでしょう。
Posted by: ここの管理人 | 2010.10.18 11:19 PM