「匿名のかたへの批判・反論はしません」宣言が役に立った例
このところネットでの匿名・実名論争がまた盛り上がっているらしい。きっかけはどうも「勝間和代のクロストーク」で「ネット上でも実名で表現を」(2009年10月04日)の提起があったかららしい。
それで私の 匿名のかたへの批判・反論はしません がスラッシュドット・ジャパンの ネットでも実名を使うべきか? のコメントからリンクされ、にわかにアクセスが増えた。
これだけなら新しい記事を立てるほどでないのだけど、思い出したことがある。
私は「匿名のかたへの批判・反論はしません」と書いたとき、現実に匿名の人から批判されたり批判したりする状況にあったわけではない。先回りしてこんな宣言をしたのは、要するに、匿名の人と議論をしていて途中から「アンタは匿名だから」という理由で態度を変えたりしてはいけないでしょ?ということだ。
世の中なにが起こるかわからないもので、大勢の(というほどでもないが)匿名の人がこのブログに批判コメントを付ける事態がその後実際に起こった。「ニセ科学」関連・本当の最終記事 に対してだ。このとき、私は「匿名のかたへの批判・反論はしません」宣言をしておいて良かったと心から思った。明らかに実名でない書き込みに対しては反論しないことによって、かなり負担を軽くできた。
もしこのとき「実名の人にだけ答えます」などと言い始めたら、本題とは違うところでひとしきりもめた可能性が大いにある。
(なお、apjさんは天羽優子さんの別名として広く知られているので実名と考えた。)
こういうこともあるので、実名ブロガーは「匿名による批判へのポリシー」を示しておいてはどうか の提案をもう一度くり返しておこう。これはニセ科学論争の一年半前のもので、天羽さんがトラックバックしてくれていた。(そういえばポリシーを示してなかったな [事象の地平線::---Event Horizon---])
ただ、元のブログが移転したので残念ながらトラックバック先はもう読めない。
それから、「ニセ科学」関連・本当の最終記事 の中で
これでニセ科学の話は終わるという意味ではなく、菊池さん・柘植さんからの書き込みをこれからもずっとお待ちします。と書いたことを忘れてコメント受付を停止していました。どうもすみません。復活させました。
本への質問が多くて対応できないのではと考えての措置でしたが、大丈夫そうなので、他の記事のコメント欄も徐々に復活させていく予定です。
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