CASレジストリーに5,000万件目の物質を登録
ケミカル・アブストラクツ(通称ケミアブ)は化学物質情報のデータベース。そのレジストリーナンバーは化合物の背番号のようなもの。9月7日に5,000万件目の物質が登録されたそうです。
「CAS REGISTRY」に5,000万件目の物質を登録(共同通信PRワイヤー)
米国化学会(American Chemical Society)の一部門であり,世界最大の科学情報データベースを保有するCAS(Chemical Abstracts Service/ケミカル・アブストラクツ・サービス)は2009年9月7日,化学物質データベース「CAS REGISTRY」に5,000万件目の物質として鎮痛作用のあるarylmethylidene heterocycleを登録したと発表しました.CAS REGISTRYに4,000万件目の物質が登録されたのが2008年11月末,その後わずか9ヶ月で1,000万件の物質が登録されたことになります.1957年の収録開始から1,000万件目の物質登録(1990年)まで33年かかったことに比べ,今回の登録は,新しい科学知識の蓄積のスピードが一段と加速している事を物語っています.
4,000万件目と5,000万件目の間がわずか9ヶ月とは。
漫画「ドラえもん」で、22世紀の世界から20世紀の世界へやって来たセワシ君が、のび太君と学校の勉強について愚痴をこぼしあい、「ぼくたちは歴史だって200年分多く憶えなきゃならないんだよ」と言っていたのを思い出しました。
私が就職した頃はまだ冊子体のケミアブが図書室にぎっしり並んでいて、重いめをしながら引っ張り出しては調べ物をしたものです。最近はほとんどPubMed(無料)で用が済んでしまいます。
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