分析化学会近畿支部夏期セミナー参加記
日本分析化学会近畿支部の夏期セミナー ぶんせき秘帖 巻ノ一 に行ってきた。二泊三日の催しのうち真ん中の一日だけ参加した。参加者は学生中心に約70名と盛況だった。
午前中は講演が二つ。一つめが私、二つめが大阪大学サイバーメディアセンター 菊池誠さん の「ニセ科学問題」。
「マイナスイオン」や「水からの伝言」等の「ニセ科学」がなぜ広まるのか、何が問題か、科学に携わる者としてどう対処したらいいのか。こういう科学哲学的な話を学生のうちに聞いておくのは重要だと思う。
プログラムは時間的に余裕をもって組まれており、講師への質問がたくさん出た。昼食時間も長く、菊池さんと面白い話ができた。
午後は学生たちのショートプレゼンテーションとポスター発表。電気化学や界面化学の研究室から多く参加しているようだった。
夕食のバーベキューでは紀本支部長が「宴会部長」のはっぴを着て自ら盛り上げ役に。今年の「ぶんせき」誌4月号に「衰退期を迎えた分析化学会」なる衝撃的な巻頭言を書いた支部長が、分析化学会の再興を期して夏期セミナーを発案したのだという。
世間は盆休みの中、都会を離れて緑濃い山腹に広がるセミナーハウスにこもっての夏期セミナー。諸課題に追われる日常から逃れて頭と心をリフレッシュするには最高の場と感じた。
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