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2004.07.17

不気味な匿名よりタチの悪いニセ実名

 オフラインでこちらを知っているという人から匿名でコンタクトされると気味が悪い。そんな体験を ただの匿名よりずっと不気味な匿名 で書いた。
 この事件の裏では、実在の団体の一員と称する実名っぽい名前の男がメールで匿名のAさんを脅していたことが明らかになった。身分詐称だから、その気になれば違法行為として告発することもできたのではないか。
 ここまで悪質なことをする人はまれだろうけど、ハンドルネームを使っている人たちに、私はひそかな要望を持っている。ニセ実名はやめてほしい。実名っぽいハンドルネームを名乗るなら、プロフィール欄などで、実名でないことを書いておいてほしい。
 ハンドルネームを名乗る人には、実名を名乗りたくない理由がある。そういう事情を自ら抱える人なら、ただの平凡な人が実名を名乗るのにどれだけ覚悟と勇気が必要かわかるでしょう。ニセ実名が増えると、そういう精一杯の覚悟が報われにくくなる。
 まあ、私の言うことに強制力はありませんけど。それに、実名っぽいハンドルの人の大部分は、私が書くまでもなく、実名でないことを自ら明らかにしておられます。

 前の記事に 山本洋三さんからコメント をいただきました。
 実在の団体や実名らしきものを名乗るところまで行かなくても、リアル社会をネットに持ち込んで偉そうにする人は掲示板でよく見かけるとか。私も何回も見てきました。自分がそういうことをしてしまうのがイヤというのも実名を名乗る理由の一つです。(私がネットで実名を名乗る理由1 の最後のほう。)
 酔うぞさんいわく

匿名はシリアスな論議にはリスクが高い、というのがわたしの結論です。

 これはわかります。ネットにはまっていない普通の人の感覚では、「どうせ匿名でやっている遊びなのに、リスクってなんやねん。大げさな」でしょう。でも、匿名だからこそ、ネットの世界に深く入り込んで自分の能力や時間を相当つぎ込んでしまう、その膨大な努力が軽視されるのは耐えられない、そういう感覚を、私も持ったことがあります。(ハンドルネーム時代に。)実名では世間体というものがあるので、かえってそんなに深く入り込んだり感情的になることを抑制しています。

 話がそれました。ニセ実名はやめてほしい。これがこの記事の主題です。

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Comments

>ニセ実名はやめてほしい。これがこの記事の主題です。

わたし自身は「○○して欲しい」→「○○すべき」という言い方には最近は抵抗感があるのです(^_^;)

おっしゃることは分かりますが「ニセ実名など使わないネットワーク社会になってほしい」ということでありましょう。

何が問題か?というと、他人に強制することはできないし、実名・ニセ実名・ハンドル・匿名(名無しさん)というのはNIFTY-Serve時代から続いている問題で、結局のところはネットワーク社会で「この人は○○で」と特定されていることと、その人が実社会でも特定されていることが、一致していることが重要なのだと理解しています。

広くネタにしているのですが「山本洋三」で検索すると栄光学園の先生が出てきます。この方、わたしと同姓同名でひょっとすると迷惑を掛ける可能性もあるので、時々メールで連絡する間柄です。
一方「酔うぞ」で検索するとわたしが出てきます。こうなると山本洋三が実名なのか酔うぞが実名なのか区別が付かないわけですが、実社会で「山本」ではあまりに凡庸なのかほとんどの方が「洋三さん」か「酔うぞさん」と呼んでくれます。

つまり酔うぞはハンドルの域を越えてペンネームか芸名といったところになってしまいました。
NIFTY-Serve時代の実名論争で、ペンネームを認めるか否かというまでありました。もちろん著名作家の方が「わたしの戸籍名はほとんど知られていないか意味がない」ということで決着したわけですが、この「知られているか」「世間に認知されているか」が重要だとなります。

逆に戸籍名であってもあるいは会社・学校などでは一応通用するする名前であっても、世間一般には誤解される名前というのはあります。性別を取り違えられる例などですが、これもNIFTY-Serveで女性専用のところに入会を申請して「オカマ野郎」とか言われて大騒動というのがありました。

それやこれや総合的に考えてみると、ネットワークで広く発言する人は実名あるいは公開ハンドルに固定して、ネット人格と実社会人格を一致させることによって信頼とリスクの両方を引き受けて、信頼のメリットの方が大きくなるように行動するのが良かろう。
ということになります。

Posted by: 酔うぞ | 2004.07.18 at 10:08 AM

 酔うぞさん、さらに突っ込んだコメントをありがとうございます。
 実社会で特定できる人でもハンドルネームや芸名のほうが有名・・・というのも、よくあることですね。そういうのは、当然ながら「ニセ実名」とはまったく別物です。有名人の芸名は、一般人の実名よりも、ネガティブな評価がついてしまった場合の経済損失・社会的影響は大きいでしょう。
 それから、
> 「○○して欲しい」→「○○すべき」という言い方
は、けっこう確信犯的に使っています。「ニセ実名など使わないネットワーク社会になってほしい」として、それにどう近づけるか。ネットワーク社会は人と独立して存在するわけでなく、一人一人が構成員なのですから、「ニセ実名はやめてほしい」と意思表示する人、「ニセ実名は不道徳的である」と考える人が増えるほど、そういう社会に近づくでしょう。
 「ニセ」というかなり強い表現も、確信犯的に使っています。
 ネットでは「他人のカンにさわることを書かない」を第一に優先する書き手も多いですが、私は、カンにさわるくらいの表現で注意をひくことが結構あります。ただし、特定の個人や団体に向けてこれをすると非常に労力を取られることになるので、それは避けていますが。

Posted by: ここの管理人 | 2004.07.21 at 06:51 AM

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