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2004.06.30

科学に「将来予測」を期待する

 心理学研究者の 勝谷紀子さん 経由で、 「人はなぜウェブ日記/ウェブログを書き続けるのか」発表資料 (神戸学院大学人文学部人間心理学科 三浦麻子さん)を読む。
 「はてなダイアリー」利用者へのアンケートや、御自身のウェブ日記・ウェブログ公開体験を基に、ウェブログと従来のウェブ日記との異同などを考察した内容。

 私が勝手にタイトルから期待したものとは違っていた。
 「既にウェブログをやっている人たちが、どんな心の動きでそれを続けているのか」の分析。ウェブログについて語るウェブログは非常に多いわけで、あちこちで見かける自ブログ・他ブログ観察レポートのような内容が、単語や図に集約されていると感じた。(そういうことをするのが心理学というものなのかもしれない。「つぶやき」を客観的に見えるものに・・・)

 勝手にタイトルから期待したのはどんな内容か、書いておく。心理学に期待すべきことなのかどうかもわからないが。

 私が自然科学・社会科学全般に対して最も期待しているのは、「将来予測」に役立って、生き方の指針を示してくれること。
 だから、「ウェブ日記/ウェブログを書き続ける」という行為が、今後もっとメジャーになっていくのか、それとも少数の人たちの特殊な趣味に限定されたままなのかを知りたい。たとえば、ウェブログを書く人と書かない人の意識や行動上の特徴を分析して、今後ウェブログを書くようになる人が世代ごとにどの程度の絶対数で潜在しているのかといった考察をした研究ならば、非常に興味がある。
 梅田望夫さんの インターネット世代論 は、マーケティングの立場から、直感的かつ大胆に将来予測した話だ。
 私は企業家でも投資家でもないが、自分の余暇時間をネットでの情報発信に使うことが将来的にもマイナーな行為にとどまるのか、それとも、もっと参加者が増えて社会的認知度も高まっていくのかを知りたい。コミュニケーションというのは他者あってこそなので、参加人数がこのままなのか増えるのかは、現在の力の入れ方に大きく影響する。
 梅田さんの説を裏付ける学問的なデータが出てきたらたいへん面白い。

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Comments

お読みいただきどうもありがとうございます.おっしゃるとおり「つぶやき」を客観的なデータで保証するのが心理学の第一歩だと思いますし,ウェブログに関してはその一歩目も記されていないのが現時点での状況です.まずは「書き続ける人」の特徴を洗い出した上で,それを際だたせるためにはむろん「書いていない人」「書き始めたが続けられなかった人」などとの比較対照が必要となることは自明です.とはいえ「ウェブログを書いている人の比率」をどのように出すかなどの問題は,ひょっとして心理学の手に余る可能性もなくはないと思いますが.
ともあれ,このスライドは今回の調査についても分析の途中経過のご報告であり,また大きな社会心理学的なテーマの中では第一歩であるのだということをご理解いただければ幸いです.

Posted by: 三浦麻子 | 2004.07.02 at 12:45 PM

 三浦さん、コメント付けに来ていただいて、どうもありがとうございます。別記事で書かせていただきました。
 http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2004/07/post.html

Posted by: ここの管理人 | 2004.07.03 at 05:55 AM

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Tracked on 2004.06.30 at 01:54 PM

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