「組織の人のblog」という話題
「組織の人のblog」が、じわじわと話題になっているみたいだ。特定の「組織の人のblog」で何か注目されるようなことがあったという話ではなく、日本では組織の中の個人が自由に発言しにくい状況があるが、こういう中で「組織の人のblog」はどんな形になっていくのだろうか・・・といった話。
これは私のblogの主題でもあるし、情報発信する個人のストレスを少なくする一つの方法論として昨年 組織の中の研究者・技術者がウェブで語るとき を公開している。
話題がさらに広がるきっかけになりそうな記事 Sunのブログサイトが伝える「生の声」(ITmediaニュース) が6月5日付けで掲載されている。
外部とのコミュニケーション改善を目的に、Sunは最近、全社員がsun.com上にブログを作成できるシステムを導入した。このシステムは、新タイプの草の根企業コミュニケーションのモデルとなるかもしれないとSun担当者は話している。
この記事に対する反応が、下記のようなblogで書かれている。
・Sunのブログへの取り組み方 (utahblog)
・Sunのブログサイトが伝える「生の声」 (Modern Syntax)
・やられた! 社内ブログ (中妻穣太の日記)
どれもほぼ、「画期的なことだが、日本では(まだ)無理だろうな」といった論調。私もそう思う。
それから、鈴木聡さんの 0x0a では、以前からたびたびこの関連の情報がリンクされている。そちらからピックアップ。(鈴木さんって、まだ学生なのに、渋いテーマに興味を持ってらっしゃいますね。)
・BLOGのゴスペル(Junjiro Hara's Blog)
・「組織内の人がどれだけ自由に発言できるか」が blog の鍵 (NDO::Weblog)
・Webにおける危機管理は一筋縄ではいかない (鈴木さん自身の記事)
・まずは釘を刺せ,事が起こってからでは遅過ぎる(同)
日本の場合、いったん大きな問題が起こったら、一斉に過剰な安全対策がとられるものだ。組織内の個人の情報発信を規制する動きで右ならえになる可能性もある。そういう事態にはなってほしくないから、大きな問題が起こらないよう祈っている。
2004/6/17 追記 続きを書きました:「組織の人のblog」過去ログ
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