アクセス解析していないことを検証できない場合
このblogの 「アクセス解析しません」宣言 もここまでの議論も、アクセス解析していないことを客観的に検証できるという前提で行っている。検証できないのに主張するとなると、「オレの言うことが信用できないのか」という感情論に行き着く場合が多い。私は科学者の端くれなので、そういう話はあまり性に合わない。
初心者のために少し詳しく書くと(私も初心者)、現段階のココログでは、訪問者にわからないようにアクセスログを取るのは不可能だ。というのは、@Niftyはblogオーナーにサーバーのログを提供していないし、SSIという技術を利用することもできないからだ。この条件でログを取るためには、「マイリスト」の中などに解析用のタグを埋め込む必要がある。そして、バナーの表示されない解析サービスを利用しようが自作CGIを使おうが、ページのソースを見ればログを取っていることがわかってしまう。
だから、ログを取りながら「取っていません」と公言する人がいたとしたら、それは相当の冒険ということになる。閲覧者の大部分は初心者かもしれないが、中にはすごく詳しい人もいるから、「取っているじゃないか」と指摘されたら大恥をかくだけでなく、信用も丸つぶれになる。
こういう条件のもとで私は「アクセス解析していません」と宣言している。
でも、サーバーログが提供されていたりSSIが使える環境でサイトを開設している人はどうしたらいいか。@Niftyも将来的には解析サービスを提供するらしい。どんな内容になるのか。ログを取得しているかいないか検証できないシステムになる可能性もある。その場合は、私はそのことも併記しようと思う。「私はアクセスログを取っていませんが、それを実証する方法はありません」というように。
このように、ログ取得の有無を検証できない場合は、できる場合よりも情勢は微妙だ。サイト開設者のセンスがより鋭く問われるとも言える。
一つの道は、「アクセスログに関していっさい言及しない」だと思う。ログを取っているかいないか確かめようがないならば、ログのことなど訪問者に思い出させもしないほうが、サイトオーナーとして親切だとも考えられる。実害はない、気持ちの問題なのだから。
また、ハッとするような鮮やかなやり方もある。徳保隆夫さんのサイト では、アクセス解析 という断り書きがあって、
と書かれている。こういう風にあっけらかんと宣言されると、かえってさっぱりしたりする。
なにしろ気持ちの問題なので、人によって受け止め方はさまざまだし、サイトオーナーの個性が現れて面白いとも言える。私の場合は、幸いログ取得の有無を検証できる環境なので、一番ラクでシンプルな道を選んでいる。
お知らせ:アクセス解析の話をまだ続ける用意はありますが、今後はコメントも含め週2回くらいの書き込みにしたいと思います。
参考リンク
Shinさんのコメント アクセス解析していませんとウソをつくサイトオーナーが出現するのでは?という話
Tigerさんのコメント これから提供予定のココログの解析サービスについて
追記 続編あり メールからIPアドレスがわかることも多いらしい
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