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2004.02.28

続「世間体」を気にかけながら書く

 前の記事 に対して三中信宏さんがわざわざコメントを付けにきてくださって、こちらこそどぎまぎしています。it1127さんとonoさんのコメントも合わせて、お返事モードで記事として書きます。
 ウェブで語るのは「自分のため」が基本でありながらも、公開の場で書くこと自体、誰かの反応がほしいという気持ちがあるわけで、他人のためになる(=より多く読まれる)ことがすなわち自分の励みにもなる・・・という動機づけ経路が存在することについては、多くの人が言及しています。
 しかし、この観点はあまりに当たり前なので置いておいて。

 私が使っている言葉が「世間体」や「言い訳」であることに御注目ください。「社会貢献」「社会的意義」等の語は意識して使わないようにしています。
 「世間体」や「言い訳」というのは、自分(の保身)のためにすることですよね。実態は自分がやりたいからやっているだけだとしても、宮仕えの身であれば特に「世の中のためにもなってます」と言えるように体裁をつくろっておくほうが精神的にラクでは?ということです。

 しかし、私が 組織の中の研究者・技術者がウェブで語るとき で書いているのは、もう一段深い話です。
 社員が個人的にやってることが世の中全般の役に立ったって、会社にとっては別にありがたくないんです。問題は、会社にとってメリットがあるかどうかです。
 それなら「自分の専門性を高めるためにウェブページ作りが役立っている」ことがわかるサイトにするのが良いのではないか。つまり、会社の持ち駒である自分の技量が高まって会社にもメリットをもたらすかのような期待感のあるサイトにすることだ・・・というサラリーマン的ヒクツな発想が、私の提案の核心です。
 本館では格調高く書いたつもりですが、こうしてコメントに答えて中身を説明すると、ミもフタもないですね。

 それからサラリーマン研究者は自営業的な研究者と違うのかという点ですが(三中さんの日録(2/27))、私が知る限り、違うと思います。一般企業や地方研究機関の研究者には、実名あるいは自分の仕事内容がわかる形でサイトを開設している人はほとんどいません。個人的に話せばウェブで自己表現したい気持ちを持っている人はけっこう多いにもかかわらず。
 サラリーマン研究者は人目を気にします。私は、サラリーマンがウェブで発言できる程度に人目が気にならなくなるヒントを何か提供できればと願っています。分析化学というのがそもそも方法の科学で、何によらず方法論の話は大好きです。
 方法を論じる大前提として目的があります。私が主に想定している目的は「ウェブで語りたい」という個人的な欲求ですが、「社会の役に立ちたい」であっても応用は可能だと思います。あまり意識せずに気分によって目的が変わる人も多いのでは。その点はit1127さん、三中さんとちょっと観点が違いますね。私は各人がどんな目的でサイトを作るかについては関知しておらず、特定の目的を実現するための方法を書いています。

 三中さんは昨日(2/27)がお誕生日だったんですね。おめでとうございます。
 onoさんのblog は、以前からRSSリーダーにリストして読ませていただいています。組織と個人との関係についての記事が多く、共通するものを感じます。

追記 続編あり 続々「世間体」を気にかけながら書く

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