私のblogの理想形と暫定形
私がこのblogでやりたいことが若干まとまってきたので書いておく。
「私的なことや儀礼的なことは書かない」「学術的・技術的な話題に絞る」という本館の方針はこちらでも通すつもりだ。私がウェブで日記を書くことはない。
まだblogの仕組みを覚え始めたばかりだが、これは雑談以上論文未満の小論を書いていくのにぴったりのツールみたいだ。論文のように過去の文章にリンクしながら書けるだけでなく、トラックバックによって他の文章からの参照のされ方も記述される。ISIのデータベースとよく似ている。(ISIの利用料金の高さを考えると、blogは夢みたいなおトク感がある。)
また、記事ごとにタイトル・概要・URLなどが、標準化されたデータ形式で蓄積されていく。Chemical Abstracts や Medlineを使うように大量の記事から検索することができる。(審査なしにこういうデータベースに登録されるとは、これまたありがたい。)
従って、理想形として私は、類似した専門性のblogと上記のような仕組みを使ってつながって行くことを考えている。私のホームページで言えば、 分析化学/化学分析を延々と語る や 残留農薬分析に関する話題 のように読みきりコラム形式の記事はblog向きだと思う。
しかし、これらの記事をここでも掲載するかどうかは、まだ思案中。ココログのサイトデザインは改行幅が狭すぎて、長い記事向きではない。それに、私以外に分析化学の専門家がblogをやっていなければ、トラックバックのしようもされようもない。
でも、当面何もすることがないかと言えば、そうではない。理想形に至ったあかつきにも、blogやインターネットの使い方に関して新しい情報を仕入れたりまとめたりして他の人に紹介する人というのが各分野で必要とされるはずだ。
そこまでblog利用者が増えたら、私みたいにコンピュータに弱い者がそんな役割をすることはないだろう。そのときには、分析化学のことだけ書くようにしたい。でも今はどうも、そんなことをしている人を見つけられない。つまり、そんな人がいるのかもしれないけれど、目に付くほど多くはないらしい。ならば、自分でやるしかないだろう。(だって、そうしなければblogをする同業者が増えない。)
私の都合を言えば、blogをする専門家は分析化学の分野でだけ増えてくれればいい。でも、よその分野でも増えれば、私にとってもメリットがありそうだ。全般的に敷居が低くなるし、色々な方法論も他の人が書いてくれるようになる。
そういうわけで、今まで 個人ページの公開法について で書いてきたようなことをここで書くのが、当面一番やりやすいことみたいに思える。だからタイトルは「技術系サラリーマンの交差点」。分析化学に関係ない人ともつながって、「blogはこのように広がっていく」実例が見えるサイトにしたい。
それから更新頻度は、理想形になった時には2週間~半年に一度だと思う。でもインターネットやblogの使い方について書いているうちは、もっと頻繁になるかもしれない。自分でファイルをいじる必要がなく手軽に更新でき、週末以外にも気楽に書けそうだ。本館と同様「力を注ぎすぎない」つもりなので、普通のblogのような速いレスポンスはできないと思いますが。
2004/4/25 追記
この記事を書いたときにはblogやインターネットの使い方に関する技術的な情報を主に提供するつもりでしたが、最近は「小心なサラリーマンがなるべく心理的な抵抗を減らしながらネットで自己表現するには?」といったメンタルな話題が多くなっています。
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